パノラマロジック

オタク怪文書

初めて行ったテニミュでびっくりしたことメモ

2/8(土)に初めてテニスの王子様ミュージカルに行きました。

こんなブログを書いてガイドをしてくれた人に連れてってもらいました。

わたしが思う「ミュージカルテニスの王子様」の面白さ7選 - 箱庭

今まで原作のテニスの王子様にあまり触れたこともなかったし、ましてミュージカルなんて、昔アニメイトの売り場でDVD流してたやつしか見たことなかった、という程度だったのですが、いろいろと面白かったので、記憶が遠くなってしまいましたが、感じたことを簡単にメモします。

 

■やっぱりキャストの身体能力が半端ない

普段はジャニーズのコンサートやミュージカルばっかり行っているのでそれなりに若くて身体能力が高い男の子たちのステージを見ることに慣れているつもりでしたが、テニミュのキャストの人たちって想像以上にめちゃくちゃ身体能力高くてびっくり。かなり激しいダンスに、テニスのフォームにならったラケットを振り回す動作まで加わるのに、それでもミュージカルとして歌わなきゃいけない。そこでちゃんと声が出てるのがすごいと思いました。

■ジャンプ漫画×競技スポーツ×ミュージカルの妙

わたしはあまりスポーツ観戦というものに興味が持てずにいました。それはどのスポーツもルールがよくわからないし戦術とか細かいことを言われてもよくわからないから。

テニスの王子様がすごいのは、競技スポーツがジャンプの少年漫画と出会ったときにスポーツを巡る青春や葛藤だけを描くだけにとどまらなかったこと。ジャンプといえば、強い敵がどんどん出てきて、そのたびにどんどんスゴイ技も出てきて派手な戦闘にどんどんなっていくのがセオリーだと思いますが(※わたしが熱心な読者だった90年代はそうだったけど今はどうなのかな…)テニスの王子様は競技スポーツの枠で、このジャンプセオリーにのっとって常識ではありえないトンデモ技がたくさん出てくる。そんなのミュージカル以前の話で、他を見ればいくつでも例はあるのかもしれませんが、そういうところは改めていいなと思いました。ルールとか小難しいこと考えずに楽しめるから。

で、そういうありえないド派手な技ってのがミュージカルにすごく相性がいいんだなと思いました。たとえばスクリーンを背にした演出で映像を使って見せることでありえない人間の動きを演出したりとか。あと、技ではないんですけど、最後のリョーマと金ちゃんの試合で二人が4Dフライングしていくところとか。テニスの王子様という漫画自体が競技スポーツをド派手に見せることで、ミュージカルにすごくマッチしたものになっていたんだなと思いました。

しかし、最終的にこれが競技スポーツでよかったなあと心底思えるのは、試合が終わるとみんなでコートの中央で握手するんですよ!

たったこれだけのことにすごく感動するんですよ!というのも技がド派手すぎて、周りにいる人がみんな死んじゃうんじゃないか…いや、地球そのものが軽く吹っ飛ぶのではないか…くらいの危機感を覚えてしまうのですが、やっぱり中学生同士のテニスの試合だから、誰も死なないし、地球も滅亡しないんです!よかった…平和だ…って思います。なんかジャンプの戦闘もの漫画っていつも地球の滅亡とか生死とかかけて戦ったりして、相手が死んだりするじゃないですか。でも競技スポーツだから勝ったり負けたりしても、その後も対戦相手との関係性が続いていくのはいいなと思いました。このあたりは最近黒子のバスケ観ててもいいなと思いました。*1

■キャストと役の2面性

根っからクールビューティーメガネキャラに弱いため、公演を見ていて一番気になったのが手塚でした。手塚役の人のテニスのフォームがすごく美しくて、ため息をつきながらうっとり眺めていました。

あとで色々とガイドをしてくれた友達に聞いたらその役者さんは多和田さんといって、ステージを降りるとちょっと隙があるふわふわな関西弁のいいお兄さんだって聞かされて、興味が沸いてきたのでブログをチェックします。すると、関西弁でつづられた真面目であたたかな人柄が伺える好感度の高いブログの記事がいくつもあるじゃないですか!そういえば終わりのナレーションで多和田くんと矢田くんが出てきたときも、多和田くんは手塚の役になりきりながらも、ちょっと隙が出て関西なまりが出ちゃってたなあ…と思い出しました。

かわいい…。

これを書いている時点で四天宝寺戦の2回目はまだ見れてないんですけど、また!絶対たわちゃんを観に行きたい!手塚を演じるたわちゃんを!と心に固く決めました。

なるほど、こうして人はテニミュに落ちていくのかな?と思いました。怖いです。演じることを生業にする人を追いかける楽しさ、これは声優さんにも共通することですが、演じることで2面性が出せたり、またその逆にその人の魅力を役が増幅してくれる場合もあって、演じる人を追いかけるのって本当に楽しいなと気づいた次第です。役者本人からではなく、お気に入りの「役」から入ったとき、その役者さんと「役」の2面性って誰しもあって、そこがまさにおたくが落ちるエアポケットなんだろうな…。

次はもっと多和田くんの表情が細かく見られるように双眼鏡持っていこうと思います。

■最後に

あと、テニスの王子様の原作にハマってたらもっと違う楽しみ方ができていたのだろうと思ったので、いつか黒バスのミュージカルとかやったら自分も変なハマり方をしてしまうのだろうなと思いました。

*1:黒バスも原作未読のまま2期からアニメ見てるんですけど、青峰くんて黒子たち主人公となるチームが到底勝てないめっちゃ強い敵なのかなって思ってたら、(ドラゴンボールでいうところのセル程度に)試合が終わった後にすぐ黒子が青峰くんにシュート教わりに行ったところに、誰も死なない競技スポーツ漫画ていいなって思いました。だって悟空がセル負かした後にセルと仲良くシュート練習とかしてたらびっくりですよ。試合に勝った相手にすぐ教わりに行く展開とか初めて見たよ。