パノラマロジック

オタク怪文書

福岡でOLDCODEXとLinQを見てきた話

鈴木達央さん、もといTa_2さんを追いかける月間も終盤。OLDCODEXA.t.Aツアーの東京2日目と福岡に行ってきました。

これは福岡で食べた鯖。

http://instagram.com/p/ktss1CgThU/

はるちゃん、ゴマ鯖だよ♡

 

福岡ではLinQの定期公演も見てきました。 

LinQ | 九州発のアイドルグループ

一昨年から何かの福岡遠征のたびにベスト電器ホールでLinQも見に行って今年で3回目。東京でのイベントに全然行ってなかったのでほぼ1年ぶりのLinQでした。しばらく見ないうちにみんな大人っぽくなっててびっくり。初めて聴く曲も多かったけど、やっぱり「Fighting Girl」を歌い踊るLadyのみんなかっこよかったし、「カロリーなんて」楽しかったし、天野さんリーダーとなった姿初めて見たけどすごく頼もしかったし、今回も満足度120%でした。東京のイベントもまたちゃんと行きたいなーと思いました。城崎はるなちゃんめちゃ目を引く子だったな。

ほんとLinQの定期公演、いいです。ダンスかっこいいし、曲いいし、メンバーわからなくても絶対目を引く子がどこかにいる。ジャニオタが九州遠征した際にすごくおすすめしたい地方アイドル現場。女性は割安料金でチケットとれるのでほんとおすすめです。

 

話がそれました。本題のOLDCODEXさんです。

東京で初めてOCDのワンマンライブに行って、ひと通り踊ったり騒いだり楽しかったことは楽しかったものの、なんか素直に楽しめきれてない自分がいてもやもやとしてました。

Ta_2さんのMCにほぼ共感できなくて。「本気で音楽をやっている」って言うけど本気で音楽やってない人っているのだろうかと思ったのです。プロとしてやる以上、バンドという形態であれ、アイドルであれ、どんなジャンルでも素晴らしい作品をつくる人たちはみんな本気でやってる。もちろんOCDもいい曲つくってるんだし、それは口で言うもんじゃなくて音源とかパフォーマンスで示すものなのでは…とか考えてたらいったいこの人はなにと戦ってるのか…みたいな感じでだんだん肩が凝ってきたので福岡行くのもやめようと思ってました。

で、福岡。やっぱり行きました。

東京では散々大雪にもかかわらず集まったオーディエンスへの感謝をしきりに唱えていたMCだったわけですが、福岡では気が緩んだのかYORKE.さんもTa_2さんもゆるいMC多めで面白かった。

YORKE.さんはホテルに泊まってジャケットデザインの作業中の話。クリエイティブの神様が降臨中に清掃員のおばちゃんが入ってきたので、ちょっと2案で悩んでるところをおばちゃんにどっちがいいのか聞いてみた。そしておばちゃんが選んだものがアルバムとしてリリースされるようになります、と。おばちゃんすげえな。

Ta_2さんはモバイルサイトのコラムつながりで、最近お気に入りのご飯屋さんで卵かけごはんを食べた話。「いい卵用の醤油が入ったからって、あれ食べたよ。TMG!(ドヤ)」→客席がざわめきながら「TKGだよ!」と訂正。→「あ……。TMGってなんだよ〜!たまごマジごはんになっちゃうじゃん!あー!ここ最近で一番へこむ…」この流れが本当に最高でした。たまごまじごはん。

そのたまごまじごはんのMCは美しい背骨の手前で、本当はシリアスなモードで曲に入りたいのにすっかりトークショーモードになってしまったYORKE.さんとTa_2さん。Ta_2さんが苦々しく笑いながら「もう、こんな話でいっか…リハのときこの曲はセボンか美骨って呼ばれたりしてます」って言って曲に入ったときはほんと面白かった。こんないい曲をそんな振り方で!と。

でも、本当にいい曲って力があるから、どう振り方しても変わんなくて、どうしたって空気が変わるんですよね。だからいつも真面目にシリアスにやらなくたっていいじゃんとこのとき見てて思いました。

福岡で一番東京と雰囲気違うなと思ったのはRage Onのとき。東京も盛り上がってましたが、福岡のRage Onの盛り上がり方は尋常じゃなくて、わたしの周囲だけだったのか、みんな大合唱でした。なんかその空気感がちょっといいなと思いました。

ポップであることを恐れない、というのはいきものがかりが言ってた言葉ですが*1、Rage Onの大合唱を聴いたときに、達央さんの出自が声優である以上、アンダーグラウンドのヒーローにはなれず、ポップ…というか大衆性から逃れられない、ポップであることが出発点なのがOCDの宿命なんだろうなと思いました。

 

ふつうのバンドだと、出発点がアンダーグラウンドだから、OCDってバンドはその真逆の稀有な立ち位置にいる。そうしたポップさはしばしばバンドとかロックとかと相反する文脈で語られてしまう。だから、ことさらに「本気で音楽を」と言ってしまうのかもしれないよな…とも思いました。

でもポップであることを恐れないどころか出自がポップって立ち位置は面白いと思うのです。OCDは実際音楽だけ愉しめばいいよなんてぶっきらぼうなバンドじゃなくて、どう動いていいかわからないお客さんがいたら「ジャンプ!」とかよく煽ってるし、どっからでも見え易いようにステージングに気を配ったりするし。本人たちは言及しないんだけど、すでに立ち位置がポップなんてバンドはほんと稀有でいいなと思います。

わたしは「美しい背骨」の”please leave me alone”というフレーズが好きなのですが、福岡のMCでTa_2さんは「アルバムを聞いてみて、良くなかったら割ってください。俺ら本気でやってるから、本気で向かってください」っていうMCに、同じときめきを感じました。立ち位置がポップなくせに、そこから逃れられないながらもこうして周囲を突き放していく感じが。最高じゃないですか。いじらしい。

あと、単純にOCDのTa_2としてステージの上に立ったときのTa_2さんの、観客を見回すそのやりきった顔がどうしようもなく好きで、これは単純に自分のアイドルをみる視点で大好きで、これを見るためにわたしはこれからもOLDCODEXのライブに行くのだろうなと思いました。

 

はい、すみません、大好きです。

 


LinQ デビュー楽曲 ハジメマシテ 福岡 - YouTube

 

*1:ポップの意味が若干違う気もしますがなんとなく引用したくなった