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パノラマロジック

好きすぎて胸が苦しいブログ

たった4ヶ月で「よくわかんない」ツキクラにどっぷりハマった話

 

おたく同士が久々に会うと「さいきん何ハマってんすか?」とか聞いたり聞かれたりすると思います。私の場合は、最近迷いなく「ツキクラですね」と答えるしかないほど「ツキクラ」にハマってるんですけど、だいたい「ツキクラ」って言ってピンと来る人がいない。

「ああ、なんか最近アニメやってるやつ…」

「それは『ツキウタ。』であって『ツキクラ』ではないですね。ツキノ芸能プロダクションの仲間ではあるんですけど」

「ツキノ芸能…?」

こんな感じで、説明しようとすると似たような用語がたくさんあるので聞いてる人が混乱すること必至。更に「じゃあツキクラって何?」って言われると声優なのか俳優なのか、はたまたアイドルなのかよくわかんない存在なので、説明が難しいのです。

でも結論からいえば、「よくわかんなさ」がツキクラの面白さでもあります。

今回は「最近ななりさんがハマってるツキクラって何なの?」って聞かれた時に「ブログに書いたから読んでくれ」って言えるように、なぜたった4ヶ月でこんなにもツキクラが愛おしくなったのか、その経緯を書きたいと思います。

 

■ツキクラって何なの?

ソニーミュージックが、アニメイトグループと協力して「次世代の声優アーティスト」を発掘しようと行ったリアルオーディションツキプロMusic Grand Prix2016」に合格した13人の若手男性声優からなるグループです」

ニュースサイトなんかでよく使われてる定形の説明文を持ってきました。

ポイントとしては

ソニーアニメイトが協力してるよ

・「次世代の声優アーティスト」を育てたいらしいよ

さえ頭に入ればOKです。

私の言葉をもって説明すると、

「俳優、声優、読者モデル、地下アイドル、ダンサーなどなどさまざまなバックボーンを持った無名に近い若手の男の子たちが13人集められて、切磋琢磨し、名目上『次世代の声優』を目指しつつ、何者かになろうとしているグループ」

なのかなと思います。

 

最近、2.5次元コンテンツのブームとあいまって、若手俳優と若手声優の活動領域がどんどん重なってきています。アニメやゲームに、2.5次元系舞台や特撮番組で俳優をやってた人が声優として参加していることが珍しくない昨今。

更に、二次元アイドルコンテンツの盛況もあって、声優がステージで歌って踊ってパフォーマンスをすることも珍しくなくなりました。2.5次元系の舞台も歌って踊るステージパートがあることが多くなってきたと聞きます。ここから想像するに、「次世代の声優」というのは、「歌って踊れて、舞台も声のお芝居も横断的にできる人」なのかなと。

ということで、歌える人、踊れる人、舞台やってた人、声の演技をやってた人などを集めていった結果、バックボーンの異なる13人の男子が集められたのかなと思います。

すっごくすっごく雑にたとえたら乃木坂46みたいな感じ。

ソニーがとあるお題目のもとにさまざまなバックッボーンを持つ女子を集めたって意味で…)

でも、結局みんな芸能界に入ったきっかけがさまざまだから、きっと目指す方向もばらばらで、一律に声優を目指すことにはならなさそうだなと思います。もしツキクラがなくなったら俳優一本でやってく子もいるだろうし、踊れる声優として活躍する子もいるかもしれないし、もしかしたら外画中心の声優になる子もいるかもしれなかったり。

この一言で形容しがたいメンバーのバラバラさが、グループの多様性につながってて(企業でいうところのダイバーシティとかってやつ)、「よくわかんないところがツキクラの面白いところだよ」って言いたくなるのです。

 

■ツキクラって誰がいるの?

“さまざまなバックボーン”って散々書いてきたのでここからツキクラのメンバーを、独断と偏見で手短に紹介します。私から見た印象なのでいろいろご容赦ください。ツキクラはメンバー紹介など基本的に「あいうえお順」になっています。そこが学校みたいで良いです。

公式のメンバー紹介はこちら。

www.tsukipro-ch.com

※ツキクラから知ったメンバーがほとんどなので過去の活動に認識違いあったらごめんなさい

 

・荒一陽

モデルやアイドル活動を経てツキクラに。華があって一見チャラいけど熱い。熱さがたまに裏目に出てしまうのか「空回り王子」という異名がついた。

市川太一

森久保さん、梶くんなどが所属する声優事務所VIMS所属。ツキクラでは一歩引いて全体を見て、誰かに話を振ったり場を回したりするプレイングマネージャーみたいな子。頭よさげ。

・糸川耀士郎

ソニーのボーカルオーディション出身で2.5次元舞台などで活動していた人。最近舞台版幕末ロックの2代目高杉晋作に抜擢された。島根なまりがたまに出るのがかわいい。

・井上 雄貴

元ぜんハリ。ツキクラのダントツ1番人気者でダンスがうまい。メガネっこの大天使イノエルとして\イノエルめがねとって〜/「えー、ムリエル〜」という持ちネタがある。

・大島 尚起

ツキクラ合格後にスマイルカンパニーへの所属が決まった、ダンスがめっちゃうまい最年少。だが突拍子もなく変なことをしだす天然。A.B.C.-Zの塚ちゃんと似た人種だと思う。

・大海 将一郎

ソニーミュージックアーティスツ所属。舞台活動、音楽活動をやっていた。とにかくかっこいい。なのにブログやツイッターの言動が狂気に満ちている。

lineblog.me

・菊地 燎

声優事務所コペル所属。かっこいいんだけどツイッターを見てるとだいぶおたくなことがわかる。全員に対していまだに敬語を貫いている。両親にも敬語らしい。

 

・小松 準弥

FINE BOYSのモデルや舞台俳優として活動していた。圧倒的さわやか長身イケメン。あんステの蓮巳敬人役でおなじみ。飾らない言葉で話そうとするところが魅力。

・徳武 竜也

声優事務所WITH LINE所属。長野からやってきた特撮オタク。ツキクラではおじいちゃんキャラとしてちょっと一歩引いてみんなを見る立ち位置にいる。

・西野 太盛

モデルとしての活動を経てツキクラに。唯一の関西人だけどおとなしい。西野七瀬のお兄ちゃんだからなのかもしれない。西野家の血を感じる。

・筆村 栄心

スタイルキューブ所属。声優だけでなく、ダンス絡みの仕事もちょっとやっていたっぽいのでダンスがうまい。女子力の高い自撮りをあげるふわふわキューティーボーイ。

・古畑 恵介

ソニーミュージックアーティスツ所属。2.5次元系舞台で活動していた。毒舌キャラ、あざといぶりっこなど場に合わせてキャラを変化させる頭の良さがある。言動がエモい。短歌も詠む。

・松岡 一平

ツキクラ合格後に、声優事務所EARLY WINGに所属が決まる。犬っぽいのでわんこキャラが定着。自在にクシャミを出せるという地味(褒めてる)な一発芸が得意。

 

■私から見たツキクラのこれまで

1)とにかくひどかったAnime Japan2016

ツキクラ13人が初めてお披露目されたのは、Anime Japanという2日間のアニメやゲームの博覧会イベントでした。ツキクラとしての初舞台。一部のメンバーは過去の活動で名前が知れていたりするものの、ほとんどのお客さんは初めましての状態で見に来ています。私もなんとなくついでに見に来たって感じで参加。

そこで自己紹介などをいきなりしなきゃいけないわけで、とにかくみんな緊張してて、頑張りが空回りしていて、見ていてハラハラしました。

2日間やったんだけど、話を振られても役割分担ができてなかったせいか、誰も返せないし、いざ得意技とか振られても「じゃあ変顔やります!」とかイマイチなものしか出せず、挙句の果てに2日目は時間切れでメンバー4人の自己紹介タイムがカットされるということに。まあ短時間で13人に自己紹介させたり話振ったりしようとした構成も悪かったんだろうけど、この日はダンスなど含めていろいろとボロボロで、うわあこの人たち大丈夫か……と思った。

2)LINEライブやテレビ番組から伝わる、わちゃわちゃしながらみんなで頑張る部活感

そんな感じでツキクラの活動はスタート。ツキクラの活動のお題目は「2.5次元芸能事務所ツキノ芸能プロダクション(通称ツキプロ)のアーティスト候補生としてツキプロへの正式所属を目指す」というもの。ツキプロには、これまでアニメイトグループが作ってきたドラマCDなどに登場していた二次元アイドルたちが所属しています。だからツキクラにも秋頃に全員担当キャラクターがつくらしいです。

ツキクラの活動の、この頃の主な柱はこの4つ

・定期的に配信されるLINEライブ

・週1回のテレビ番組「ツキプロch」で放送される、ダンスや演技の練習風景ドキュメンタリー

ツイッター、LINEブログ

・各地のアニメイトで開催される一部メンバーのトーク&名刺お渡し会

結成したてということでとにかくみんな仲良くしよう仲良くなろうというのが伝わってくる時期だった気がする。最初はツキクラ結成前から知り合いだったっぽい子同士でつるんでたけど、だんだんそれを超えて一緒にごはんに行った写真アップしたり。いきなり「ラーメン部」とか結成しだすのもサークルっぽくてかわいかった。 

 ツキクラの魅力は、みんなの出身がバラバラなところにあると思う。だから個性もバラバラ。おたくが高じて声優を目指した子もいれば、ファッション雑誌で読者モデルをやってて「アニメイトにはツキクラに入ってから仕事として初めてきました」という子もいる。

ついついアイドルとか何かの集団を見ると「スクールカースト」を適用してしまうんだけど、ツキクラは、言うなればこのカーストがぐちゃぐちゃに入り乱れた状態に見える。同じクラスにいたら絶対仲良しグループじゃなかっただろうなという子たちが普通に入り乱れて自撮りで集合写真とっちゃう。(と、共学校出身者なのか思ってしまう…うちの学校にはあったよ、カースト

 最近の子はそういうのがないのかもしれない。カーストに関係なくアニメイトに行くのかもしれない…私が学生のころはアニメイトに行くのは結構、デカいことだったんだよ…。

3)急展開のオーディション発表

そんな仲良しグループだったツキクラが一変したのは、「ツキプロch.」で放送された夏合宿での2つの発表でした。 

ひとつは、合宿中にオーディションを行い、そのうち5名がアニメに名前つきの役で出演できるというもの。(これは合宿放送の後編にさらっと結果が発表されました)

もうひとつは、ファン投票と運営からの日頃の活動評価で決まる上位8名がキャラクターのユニットとしてCDデビューできるというもの。 

すでに13人のオリジナル曲「未来のpiece」もあってみんなでダンスや歌のレッスンもしていたから、13人でデビューするんだろうとツキクラもおたくも思ってたので、この発表には衝撃が走りました。仲良しになってきたところで、合宿でいきなり「ここから選ばれたメンバーしか仕事が与えられません」と宣告された時の重たい空気よ…

 

正直……、見ていてめっちゃ面白くてぞくぞくしました。ASAYANかよ?

合宿でオーディションとかASAYANかよ!!!

 

ツキクラのファンの中には本当にこの「誰かが落ちなきゃいけない状況」がイヤで仕方なかった人もいただろうし、その気持ちもわかるのですが個人的にはここから俄然ツキクラ見るのが楽しくなってきました。

この発表を受けてからのメンバーの反応もそれぞれ異なっててその多様さも面白かった。 

ファン投票は1人1日一票入れられる仕組み。何が何でもデビューしたい!と毎日のように自分への投票を促す子もいれば、「みんなそれぞれの推しメンに投票よろしくね〜」状態の子もいる。

市川太一くんのブログが印象的でした。

まず、オーディションは声優をやってきてる以上、未経験組には負けられない!!

これは勝負事なので遠慮はしません!!

全力で挑みました!!!

その模様は来週放送されますのでお楽しみに~

そして、選抜CDですがこれは勝ち負けとはちょっと違う気がします。

オーディションと違ってファン投票ですし、改めて僕に出来ることはないというか…

多分ずっと言い続けますが、今まで通りやる事は変わらないと思うんです。

http://lineblog.me/tsukicro/archives/3672523.html

ファン投票に「自分にできることはない」って思うってすごく潔いなあと思いました。 

また、古畑くんはしきりに「デビューできるメンバーが限られてもツキクラは13人でツキクラです」って言ってた。13人をずっと強調していたのです。

13人もいればみんな考え方が違うのは当たり前で、その多様な姿勢が許されるのが、ツキクラのいいところだなと思いました。

そして中間発表では以下の結果に。

1位 井上

2位 大海

3位 市川、荒(同率)

5位 筆村

6位 小松

7位 西野、古畑(同率)

ここで選抜発表に漏れたメンバーの悔しさをにじませたツイートとかがかなりエモかったんですけど、今見たら結構削除されてました……。もともと歌を歌いたくて芸能界に入った糸川くんとか、悔しくて仕方なかっただろうし、うろおぼえだけど「実家の両親からも『夢を追いかけるタイムリミットが近づいてる』と言われプレッシャーになってる」などといったかなりリアルなツイートをするメンバーもいたんですよね。

でも、一方で「この選抜はツキクラがみんなで高め合うための試練だよね。選ばれても選ばれなくても」という声も散見されて、ただのライバル同士にならないのもよかった。

この頃、活動の柱に「ツキクラ裏語録」というウェブラジオも追加されて、中間発表後の放送で「まあ投票は勝負であっても勝ち負けじゃないよね、みんなで高め合ういい機会だよ」と言い放つ、選抜圏外だった徳武くんに、6位の小松くんから「ぶっこんでいい?ぶっちゃけ中間発表見てどう思った?」って聞いてたのも面白かった。本音はどうなのよ?って聞きたかったんだろうけど徳武くんはここで「なんとなくメンバーそれぞれこうなるだろうって順位は予想してて、俺も予想してたし…なんだろうね、ショックはなかったんだよな」という変わらない徳武くんの思いを小松くんが引き出してるやりとりも、結構本音で向き合ってる感じがあってよかった。

ここから聞けます↓

www.animatetimes.com

 更に、このころLINEライブで「自分たちの未来について真面目に話す」というテーマのもと、全員で笑顔なしのガチ反省会があって、「LINEライブが内輪のノリになりがちだから気をつけよう」って言い出したところにすごいなと思った。若手に限らずだけど生配信番組なんて内輪ノリが前提なところがあるのに。神妙な面持ちで、「得意ジャンルがそれぞれ違うんだから、もっとみんなで教え合っていこう」「それぞれの見せ場をお互いが作っていけるグループになろう」とか、マジでどっかの高校の部活のミーティングを覗き見してるみたいでほんと面白かった。 

4)集大成のクラフェス

そして、7/18に行われた初の単独ホールイベント「クラフェス」で、人気投票の最終結果が発表されました。

結果発表の前に、Anime Japanで初披露してボロボロだったオーディション課題曲の歌とダンスの発表があったんだけど、費やした練習時間が違うだけあって、段違いに上手になってた!更に、初期のころは不安だった「未来のpiece」の歌とダンスも安定してかっこよかった……!

この「未来のpiece」のサビのフレーズは(これまたうろおぼえだけど)「止まらない僕らの未来へ」「まだ見ぬ希望の世界へ」 「ともにこの場所から助走つけてFLY AWAY」「みんないるよ怖がらないで君は孤独なんかじゃない」っていうツキクラ自身の、何者かよくわからないけどとにかく未来へ進んでいかなきゃ!って姿をそのまま描いてる気がしました。

そして、選抜結果の最終発表。

1位 井上

2位 小松

3位 松岡

4位 大海

5位 大島

6位 徳武

7位 古畑

8位 糸川

中間発表メンバーの半分が入れ替わるというすごい結果になった。たぶん、圏外だったメンバーのファンの人たちがめちゃくちゃ頑張ってたんだろうなと。圏外からジャンプアップしたメンバーみんな号泣してて、絶叫のように宣言していた。「選んでもらったからにはがんばります」と。徳武くんも中間発表後は「ショックじゃなかった」って言ってたけど、選抜で名前が呼ばれた時に「やっぱり自分も負けたくないって気持ちがめちゃくちゃあって」と話していたことに胸がきゅっとなった。

そして、中間で入ってたのに漏れてしまったメンバーの言葉も印象的で、ブログでは「ファン投票なので改めて自分にできることはない」と書いていた市川くんさえやっぱりがっかりした様子だったし、筆村くんは悔しさに涙声で「僕はまだ夢の途中だなって思ったのでこれからがんばります」って言ってた。ここで泣ける筆村くんも強いし、中間も最終も圏外だった菊地くんは決して悔しさを見せまいとしてあえて明るく「今後のイベントも決まったのでこれからもよろしくお願いしますー!」みたいな挨拶をしていて、その姿を見ても強いなと思った。菊地くんも、今は見れないんだけど中間発表後はかなり悔しさをにじませたツイートをしていたから。

この選抜発表のとき、選ばれる選ばれないに限らず、名前を呼ばれたメンバーの背中をみんな嬉しそうに叩いて「おめでとう!」「よかったじゃん!」てやりとりをしていたのも最高でした。

 

人気投票による選抜発表とか使い古された手法だし、題目としては声優を目指してるグループにこんなアイドルのリアルドキュメンタリーみたいな手法をくっつけるのってほんとによくわかんないんだけど、投票によって、何者かになろうとしてる若い男の子たちそれぞれの姿が浮き彫りになるのはやっぱり見ていて面白かったです。

一言で語ろうとすれば難しいし、ほんとよくわかんない活動ばっかりしてるけど、とにかく多様性が許されて、みんな個性があって、わちゃわちゃしつつ真剣に頑張ってるので、リアル部活動モノのストーリー見てるみたいで楽しいツキクラ。

ぼちぼちみんな、舞台とか、Mマスとかほかの仕事も決まり始めて来てるので、これからのツキクラも楽しみでしかないです。