パノラマロジック

オタク怪文書

2025年のBE:FIRSTと私を振り返る

アイドルと一般人が大きく異なる点のひとつは「不特定多数と約束をする」ところだ。

BMSG FES'22でソウタくんが「これから僕たちは新しいことに挑戦していくので、不安になることがあるかもしれない。でもBE:FIRSTを応援していてよかったと思えるところに連れていくから、ついてきてほしい」とファンと約束をしているのを見て、この人は、このグループは、不特定多数と約束をする人達になったんだなと感慨深く思っていた。

当時のブログ→BMSG フェス'22の感想-ファンの存在が可視化された瞬間のこと - パノラマロジック

同時に、アイドルのファンをやってそんなに短くない時間が経っているため、「ついてきて欲しいとか、そうは言ってもこの先いろいろ影がさすようなこともきっとあるよな」とも考えていた。

2025年のBE:FIRSTとBMSGは本当にいろいろあった。本当にほんとに色々あった。自分の思い出とともに振り返ってみたい。

混乱の上半期

1月に初めてのワールドツアーの日程と場所が発表されて、当日中に行く予定はなかったヨーロッパ公演のチケットを購入した。ワールドツアーがあるよと知らされる前までは近場のアジア公演行ければいいかーくらいにしか思ってなかったのに、いざ発表されてみたら「なるべくキャパの少ない遠くに行きたい…」というオタクの本能に抗えず、四苦八苦しながら初めて海外のチケットサイトにログインした。ヨーロッパまでの航空券に大枚をはたいたので、この後半年くらいはさまざまなものを我慢するお財布事情になった。

ドラマタイアップの夢中がひっそりとリリースされるのとほとんど同じくらいのタイミングで、リョウキくんの週刊誌報道があった。報道から派生したさまざまな噂話やファン同士の対立もあり、TLからはフォロイーも何人か消えていく。正直このころは割とBE:FIRSTのファンしんどいかも…の状態になってた。

しんどいかも…の理由の一つに"「夢中」が好きになれない"というのもあった。ドラマタイアップにあたって「今までのBE:FIRSTにはないものを」というオーダーのもと制作されたかわいらしいラブソングは、BBBからMainstreamの流れで、メンバーがかっこいいと思えるヒップホップをリファレンスにした曲を作る、というBE:FIRST像を持っていた自分としては、やっぱり求めていたものと違ったし、スキャンダルやファンの間の殺伐とした空気の影響で、夢中が奏でるハッピームードが空虚に感じられてしまっていた。

テンションの上がらない中でアムステルダムとフランクフルト公演に参加。

なんだかんだ数年ぶりの海外旅行ということで行きの飛行機から楽しかった。

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特にアムステルダムは、日本では不可能というほどの近距離でBE:FIRSTのパフォーマンスを見ることができて、今まで見ていたBE:FIRSTとはまた別のものを見ている感覚で圧倒された。フランクフルトではScreamが終わった後にものすごい歓声につつまれて、海を超えてこんなに熱狂を産むことができるBE:FIRSTってすごいなーと素朴に関心した。待機列でいろんな海外や日本からのベスティと話したのもいい思い出だ。

↓当時の思い出ブログ

BE:FIRST WORLD TOUR2025-Who is BE:FIRST? アムステルダム公演に行ってきた - パノラマロジック

光が差してきた下半期

BMSG FES25で終盤に歌われた「空」は、イベント全体のエンディングとして、壮大で堂々としていて、とてもよかった。"変わらない空はない大丈夫、人生にさまざまな機微があってもみんな同じ空の下にいるよ"という、穿った見方をしたら大雑把すぎるかもしれないエールソングのメッセージを、説得力を持って歌い上げられるのってBE:FIRSTの強みだよなあと思った。

そして春先からチケットをとっていたファンミツアーがようやくスタート。先行してリリースされたI Want You Backが大好きすぎて大好きすぎた。

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「当たり前なんて一つもないし、記憶の中のすべてが大事」

このフレーズの解釈はさまざまあるけど、波瀾万丈なBE:FIRSTの4年、特にこの2025年を総括するのにふさわしい言葉だと思う。

・当たり前なんて一つもない→厳しいけど正論!わかってます!

・記憶の中のすべてが大事→そうは言っても当たり前じゃなかったことも含めて歩んできた日々ぜんぶが全部大事!なかったことにはできません!

みたいな感じに聴こえた。ファンミツアーのさなかにリョウキくんのBE:FIRSTとしての活動終了が発表されたのもあいまって、そう、記憶の中のすべてはぜんぶ大事だったんだ…と思った。7人のBE:FIRSTはもう戻ってこない、という悲しみを曲のど頭から肯定しつつ前を向かせてくれているように思った。

22年の頃にぼんやりと考えた「そうは言ってもグループなんだから、いろいろと影がさすこともあるでしょう」が現実になった年だったけど、ファンミツアーを見ていたら、そうした難しい局面も乗り越えつつあるのかな…と思った。

そしてクリスマスのファミリーマートキャンペーン。うきうきで初めてコンビニケーキを買った。

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そしてタイアップソングの街灯がまた、よすぎた。

- YouTube

福岡のファンミで初披露された時に、特に踊ってるソウタくんの顔がめちゃくちゃ楽しそうで、胸がいっぱいになった。

「特別な当たり前がずっと続きますように」というフレーズが好き。2025年を経て思うのはこれ。

当たり前なんて一つもないので、ずっと続くことってきっとない。でもオタクは無理だとわかっていても、この時間がずっと続けばいいのに、と願ってしまう。

福岡で、街灯を楽しそうに歌い踊るBE:FIRSTを見ていて、こんな時間がずっと続けばいいのに、と思った。そんなこと叶うわけないのに。曲はいつか終わるし、福岡から帰れば普段の生活が待ってる。

それでも、願わずにはいられないよ。推し活って祈りとか願いの時間だもの。「そんな他人の人生に便乗して消費するだけなんて楽しいですか?」と言われたら、叶わないことを願い続けることの楽しさを知らないのですね、と返したいと思います。

ここまで来ると「夢中」アレルギーだった私も浄化され、今では掃除のさなかに夢中を口ずさむようになっていました。なんだか思ってたBE:FIRSTと違う…とか言ってた春先の私を殴りたいね。夢中、いい曲だよ…。おじいちゃんおばあちゃん、お母さんお父さんのもとに出しても恥ずかしくないポップス。誰かの幸せを彩ることができる曲だ。それを説得力もって歌えるのっていいよね。ポップスターを引き受けるBE:FIRSTっていうのが、2025年に私に生まれた発見だったように思う。

ちなみに年の瀬に出たレオくんの件も、案外自分にこたえて、その夜は全然眠れなかった。おかげで福岡の公演初日はぼーっとしていた。この年齢でもきちんとスキャンダルにショックを受ける私の自律神経かわいいね。最近は元気です。

推しに文句を言うやつは去れ、という倫理観をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし人間、生活の中に推し活があり、ちょっとした不満や文句があったところで簡単にやめることができないもの、という人もいる。

最近文句ばっか言ってるなと、いさぎよく撤退できる人はすごいと思う。自分の場合はもしかしたら、折り合いつけながら、自分の生活やお財布事情と相談しながら、細々と続けていくのかもしれないなと最近は思ってる。昔はリセット癖があったからなのかもう少しすぱっとオタク辞められていた気がしたんだけど。生活が変化しづらくなっている。

BMSG FES22で話していたそうたくんの言葉は実現した。BE:FIRSTを応援していてよかったと思えるところまで連れていくから、と言ってた彼の言葉は少なくとも私の中では果たされた。フランクフルトで目の当たりにした熱狂が忘れられないよ。こんなところまで連れてきてくれてありがとう。夢中を聴きながら「なんだかんだいって今年もBE:FIRSTはよかったな」と思えるところまで、連れてきてくれてありがとう。

とか言って未来の自分の一貫性が怪しい人間だから来年もなんかあってさっぱり辞めてたらごめん!しかし勝手ながら、2026年もBESTYとしてよろしく、と思っています。