パノラマロジック

オタク怪文書

テレビ朝日ドリームフェスティバルとバズリズムLIVEの感想

11/4、5とテレビ局のイベントライブでアイドル3組見たのでその感想。

 

11/4ドリフェスのNEWS

NEWSの現場、たぶん10年ぶり。知ってる曲やってくれるかちょっと不安だったけどいきなりweeeekで一気にブチ上がった。

知らない曲も結構あったけど、合間合間でさくらガールとかチャンカパーナとか間違いない名曲を挟んでくれたので楽しかった。

でも知らない曲も良かった!”あのうまかっちゃんみたいな曲…”と記憶したチンチャうまっかの、バンドアレンジがめちゃくちゃ良かった。Youtubeで聴くよりもシンセのきれいな音色抑えめ(だったはず)その代わり低音が強くてパーカッションが主張強く鳴ってて不埒で情熱的なダンスビートだった。


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一緒に入ってくれたNEWS担の友達曰く「最近のNEWSはとにかく『生き抜く!』みたいな曲が多いです」と教えてくれた。「人数が減るたびにサバイブしてやるって曲を出してるので…」と。その前情報の通り、とにかくNEWSは、俺たちは生き抜く!俺たちは頑張ってる!という腹の底からの叫びを歌っているように見えた。

サービス精神たっぷりでMC長め。饒舌に自虐ネタをMCしていた。ダンサーさんが登場してちょうど9名になったとき「昔はこんだけ人数いたんだよ!」「あ、ほんとだ!ちょうどデビューの時の人数じゃん!」「こんだけ少なくなったんですよ…」など。

シゲアキさんか小山くんが「でも大変でしたね〜って言われていやいや…って謙遜しなくなっちゃった!だって大変だったんだもん!」的なことを言い始めて「そうなんだよ、大変だったよ!」と盛り上がっていたのが印象的だった。そのとおりに、自分たちが意志を持ってここまでやってきた足跡を誇るような力強い曲、パフォーマンスが多かった。

特に印象的だったのはまっすーがセンターで、咆哮にも似た歌声を、ステージ踏みしめて放ってたこと。変わってない。変わってないどころか強くなってる!と思った。私は10年前のちょっとの期間増田担だったので。

まっすー自身が「人数が減りすぎて最初ははじっこにいたのに、気づいたらセンターにいたよ…」と零していたけど、たぶんその言葉はプライドに裏打ちされてたように聞こえた。(そうであってほしいというオタクの願いでもある)

私は錦戸くんや山Pがいた6人頃のNEWSの時代の印象が強くて、確かにその時期のまっすーが"はじっこの人"だったというのは記憶してる。はじっこにいるけど、音楽が好きで歌うことや踊ることが大好きな、めちゃくちゃ味のあるやつがまっすーだった。まっすーが精一杯全身で音楽を表現するのが好きだった。

あくまでもサイドからNEWSの個性のひとつとして華を添えていたまっすーが今じゃNEWSのセンターに立って「逆境でもやってやんぞ」というNEWSのアイデンティティみたいなものを、あの力強いパフォーマンスで体現してることに、時間の流れってすごいな…と思ってしまった。継続は力なりだよ。

あとトロッコに乗ってファンサする芸歴の長いジャニーズの人を久々に見たけどファンサという芸が完成されている…!と思った。遠くも近くも確実に刺していく感じが。

 

11/5 バズリズムLIVE 龍宮城

日本橋三井ホール以来の龍宮城さん。三井ホールは確か初ライブで、その時はまだまだ発展途上だなーという印象だったけど、見違えるほどにすごいステージができるようになってて圧倒されてしまった。

アヴちゃんの楽曲ってボーイズグループに合わないんじゃないの?という評判も聞こえてこなくはなかったけど、かっこいい男の子たちの鬼気迫る表情に圧倒されっぱなしの現場が楽しめる人だともう龍宮城さんの現場って最高なのでは!と思った。ももクロライブアイドルとして頭角を現したときにもそういう10曲連続MCなし鬼気迫るパフォーマンス!(記憶曖昧)ってのが売りになってたと思うんだけど、まさにそういう感じというのでしょうか。

グループ自体がコンセプトをきっちり固めて作られているので楽曲の世界観を体現する真剣パフォーマンスの方向に全振りの龍宮城さん。ビーファーストを見慣れていると、RONDOで向かい合うメンバー同士がニコニコしたりわちゃらなくてすごいな…と思ってしまった。世界観を構築しているので当たり前だよ。

すべてが耽美に構築されている、しかし鬼気迫るステージ。アイドルとライブバンドのいいとこどり。新感覚すぎるよ…。

0年0組の時からイタルさんが大好きなんだけど、イタルさんは本当にどこまで行っても世界中探してもどこにも見つからん「イタルさん」として存在していてすごい。人間はみんなそれぞれ一人しかいないのは当たり前だけど、イタルさんの唯一性のすさまじさよ。

2MUCHとか、歌唱中に時折イタルさんは笑顔になるんです。でもその笑顔がね、すごいんです。笑顔って普通はかわいいとか楽しそうとか愛嬌があるもの、人を和やかな気分にさせるものだと思うんですが、イタルさんが歌唱中に見せる笑顔は狂気じみていて、人を不安にさせるんです。それでいて、高揚感を与えてくれます。すごいよ、それがイタルさんの得体の知れない魅力。いまだ解明されない未開拓の地。イタルというブラックホール


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楽曲がやっぱかっこいいんですよね龍宮城さん。JAPANESE PSYCHO楽しいし、ケイゴさんの歌いっぷりが素敵。

そしてなんといってもSENSUAL…イタルさんとケントさんのSENSUALがヤバすぎる。さっき書いた通り得体のしれない魅力をもつイタルさんもすごいんだけど、ケントさんの歌唱も好きなんですよ。見た目も声もカワイイ感じのケントさんなんだけど、踊りながら歌うときにめちゃくちゃマイクに声入ってくる、爆発力がすごい感じ。

静かな情念を感じさせるイタルさんの歌唱と、気迫に満ちたケントさんの歌唱、引き込まれないわけがなくすごくよかった。手をお互いに掴んで引き合ったりするケンカとか未練のようにも見える振り付けもすごくよかった。

MCは緊張していたのかちょっとおぼつかなくて、そのギャップも面白かったです。

そして最後にまた2MUCH。三井ホールのときもバイオレンス5回くらいやってたけど、なんかそういう伝統ができつつあるのかな。オルタナティブ歌謡舞踊集団ってなに?って思ってたけど、あーこれがオルタナティブ歌謡舞踊集団なのか…!と納得いったライブでした。

 

11/4、5 BE:FIRST

2日間でセトリが同じだったので一緒にしちゃった。

ベントライブでBE:FIRSTを見ると毎回思うんだけど、7人全員登場したときの覇気がすごいし独特なんだよな。これは見てる自分の期待感も込みで感じられてるものだとは思うのですが。グループのパフォーマンスを見る時ってこれが感じられる時が一番みててアガるよね。特に一曲目だったBoom Boom Backはその覇気が一番感じられる曲で、現時点では本当にBE:FIRSTを一曲で体現する曲なのだと思う。


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BMSGフェス以来にSOS見たけどこのパフォーマンスめちゃくちゃ好きだな。聴かせ方によってはセトリの中のチルタイムになってしまうR&Bだと思うけどSOSに限っては暗闇の中でバキバキに踊る怪しさと色気がすごい。ソウチンの「にらめっこ」のところで後ろのリョキマナが向かい合って演技なのかアドリブなのかわからないやりとりをするんだけど、それがかっこいいです。

続くブレジェネ、DWMU、Shining One、バイグッバイって普通に聴いてるけどあんまり聞いたことな人からしたら振り幅がすごそうだよね。

MCではレオくんが、ビーファーストを紹介するだけじゃなく「僕たちが誇れるBESTYも覚えて帰ってください」って言ってて新感覚すぎたな。ビーファってなんかすごいオタクのこと仲間だと思ってくれるよね。ファンと「約束するよ」とか「期待をこえてみせるよ」とか、そういう距離感のアイドルなら知ってるんだけど、もちろんビーファもそういうこと言うけど、「BESTYも覚えて帰ってください」は新感覚すぎたね。私もこの2日一緒だったSUPER BEAVERさんのファンに覚えてもらえたのでしょうか?

Greate Mistakeの前でレオくんが「俺ら好きな空の色は何色だ〜?」って問いかけて「まっかっか〜に染まった」って入るのも可愛かったな。

最後はインスパイアトーキョーの時のようにScreamを繰り出して去るという。ドリフェスの時はグレミスでかなりハッピーに振り切った後にScreamをやると締まり切らないというか、ハッピーオーラを打ち消し切れてなくて、ちょっと盛り下がって終わる印象があったけど、バズリズムの時はScreamの爆発力が確かにグレミスの空気を塗り替えてる印象があってめちゃめちゃかっこよかった。Screamもはや必殺技みたいになってるのよ。

マナトくんてメンバー内では小柄ながらもダンスがダイナミックなのが魅力だと思うのですが、特にバズリズムのScreamのマナトくんは(自分が見えやすいところの席だったのもあるけど)そんな動きする?ってくらい鬼気迫る攻撃力の高いダンスしててブチ上がりました。鬼気迫る多用しすぎブログでごめん、だって鬼気迫る男たちのパフォーマンスが好きだから…。センターパートでゆるパーマで貴公子みたいな見た目なのにめちゃくちゃ強そうな武闘家みたいな感じになるのおかしいだろ。美しい武闘家。ここまで書いて美しい魔闘家鈴木のことを思い出した。関係ないけど。

最後のほうリョウキさんのディストーションギターみたいなシャウトもすごかったしリュウヘイとシュントの歌声の気迫もすごかった。最近のリュウヘイちゃんのここぞと言う時の、地の底から空気を揺らすみたいな歌声すさまじいよね。

バズリズムは狙ったようにファンサしやすいスタンド(横アリだからアリーナか)最前に続く花道があって結構ファンサしたりメンバー同士のやりとりも見れてよかったな。通路でシュントくんがファンのふりしてじっと立ってて、れおくんがそんなシュントを見つけたときにシュントが抱きついてったのかわいかったな。あとすれ違いざまに仰々しいお辞儀するレオマナとか。

DWMUのマナトくんが「傷ついても君がいい」をファンに向けて至近距離で歌ったの、いろいろな憶測あるけど、あれものすごかったな、やべー確定ファンサを繰り出すアイドルでしか得られない栄養がある…。マナトくんてそんなやべー確定ファンサをノリノリでやる人だとあまり思ってなくて、ああいうの本人のテンションの高まりと、自分のいいところを見せてやるぞっていう演者としての気迫とか自己肯定感がないとできないものだと思ってて、マナトくんはどちらかというとそういうの勇気がいるタイプなのかなーと思ってたから、大胆すぎて圧倒された。いいファンサするアイドルの向こうに自分の魅力を認識して肯定する姿を見られる。いいファンサは自分も励まされる感じさえします。そうしたファンサも、パフォーマンスも、殻を破ってる人の姿を見れてる気がして面白かったです。