師走といえば楽曲大賞です。ジャニーズも女性アイドルもあんまり聴かなくなってしまい、投票が出来ない2014年となってしまって寂しいので、完全にこのブログの後追いですが、男性声優楽曲大賞を私も考えてみました。
超個人的男性声優楽曲大賞2014(後編)and i like betty*
ハニコさんほど手広く漁ってないので結構かぶってるのですが…でも楽曲大賞エントリってみんなかぶるよね?そういうもんだよね?っていうことで、少し長いですが15位から発表です。
15位 REASON FOR…
「TVアニメ『 神々の悪戯 』エンディングテーマ「 REASON FOR... 」」収録/アポロン(CV:入野自由)、ハデス(CV:小野大輔)、月人(CV:上村祐翔)、尊(CV:豊永利行)、バルドル(CV:神谷浩史)、ロキ(CV:細谷佳正)
Elements Gardenです。今年うたプリの曲でピンと来るものがなく、あんなに絶対唯一神と崇めていたカルナイへの信仰心はどこへ…カルナイ楽曲のユニゾンとシンセの織り成すアイドル的”なんか強そう”感が好きだったのですが、そこらへんはこの曲が持っていたなと思いました。
TVアニメ『神々の悪戯』ED「REASON FOR...」 - YouTube
14位 Like a Long Lance
「『弱虫ペダル』キャラクターソングCD Vol.7収録」/泉田塔一郎(CV:阿部敦)
とにかくロックばかりの弱虫ペダルキャラソンの中で異質だったEDMな泉田キャラソン。長く美しい睫毛とアンバランスな分厚い胸筋がチャームポイント、という泉田のいかがわしい感じをキャラソンに落とし込もうとしたとき、このEXILE TRIBEが歌ってもおかしくないチャラめなEDMという選択はすごくぴったりではないかなと思います。さらに曲中に「アブ、アブ、アブ、アブ」ってずっと言って、しかもそれが違和感ないのがキャラソンとして優秀すぎ。更に冒頭に挟まれるウィスパーボイスが本気でかっこいいので、不覚にも飛び道具キャラだと思っていた泉田の真面目なかっこよさを知ってしまう一曲になっています。
何よりびっくりしたのはこれがR.O.Nくんの曲だったってことですね。
13位 Way to victory
「TVアニメ 黒子のバスケ SOLO MINI ALBUM Vol.3 緑間真太郎-Shooting My Luck-」収録/緑間真太郎(CV:小野大輔)高尾和成(CV:鈴木達央)
黒バスのキャラソンにこんな男性アイドルっぽい華やかな曲あったのかっていう驚きがありました。曲もいいけど、途中途中に挟まれる「ジャンケンポンっ」もかわいい。「勝利決めるからな~っハーン」ていう高尾和成がいかにもいれそうなスカした歌いまわしを入れてくる鈴木達央さん本当に天才だと思う。
12位 Rainy Day
「ツキウタ。シリーズ デュエットCD 蝶々P×年中組」収録/卯月新(CV:細谷佳正),皐月葵(CV:KENN)
ツキウタのキャラソンはどれを聴いてもだいたいかっこよかった。ツキウタってシリーズ自体は知ってたのに、なんでキャラソンにこんなに力入っているってハニコさんの楽曲大賞ブログ読むまで知らなかったのだろうか…。
男性アイドルや男性声優にロックは数あれど、ピアノの旋律が絡まり、高低差のあるこういうギターロックって、あまり聴かないような気がします。KENNくんと細谷さん歌い方が対称的過ぎて面白い。細谷さんの歌声がいつもより輪をかけてシンプル。たとえばこれがKENNくんみたいなボーカル×2でデュエットしていたらちょっとしつこかったと思うので、お互いがお互いのない部分を補完しあってたよいデュエットだと思います。
11位 ORIGINAL COLOR
「so funny」収録/Trignal
歪んだ音のイントロから一転して、楽曲派が絶対飛びつくと思われるファンク風味さわやかJ-POPになるのがとてもよいと思います。 全員かわいい少年ぽい役ができるTrignalの声にクセのない王道J-POPて本当に合う。
10位 共鳴進歌
「幕末Rock超絶頂(エクスタシー)★ソング 沖田総司」収録/沖田総司(CV:小野賢章)
幕末ROCKは本当に、幕府側の曲しか好きになれなくて困った…。サビのメロディがとにかくいい。どことなく10年前くらいの邦楽ロックっぽい。賢章くんの声はこういうしっとりとして裏声まじりの曲のほうが似合ってるなと思います。
『幕末Rock』超絶頂(エクスタシー)ソング 沖田総司(CV:小野賢章) CD試聴 - YouTube
9位 スリーピング・ビューティー
「弱虫ペダル キャラクターソング vol.5」収録/東堂尽八(CV:柿原徹也)
この曲はペダルのアニメと漫画に手を出す前にとにかく聴いてくれ、と言われて聴いたのですが、思えばこれがきっかけでペダルを早く読まなきゃ!と思えたすごい曲。
R.O.Nくんのカロリー高めな直球ロックに乗るには大正解と言えるテツヤカキハラのナルシスティックな癖のある歌声。そんな歌声で「君に問う 世界で一番美しいのは誰 もちろんオレだろう」といわれれば、肯定するしかない。天井知らずの自信家なキャラクターの気持よさを曲と声が最大限に生かしてると思いました。
男性声優って癖が強めな歌い方の人が多くて苦手意識あったんですけど、癖こそが最高に気持ち良いと気づいた時、一番気持ち良いのがテツヤカキハラの歌声だと思った。
8位 ダンディギ
「ダンディギ・ダン」収録/柿原徹也
そんなテツヤカキハラの往年のビジュアル系っぽい癖のある歌い方がラップ(?)をすると、こんなに小気味よくて気持ち良いのか!とびっくりしたのでスリーピングビューティーよりも上にしました。楽しい。さらっとブラのホックはずそうとする歌詞も柿原さんしか歌えないよ。テツヤカキハラの、「なんか細かいことは気にしないけど楽しいほうがいいじゃん?」をドヤ顔で言ってるようなこの不思議な陽性のオーラなんなんですかね。好きです。
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7位 Party Parade!
「Re-Quest!」収録/棗(CV:前野智昭)、侑介(CV:細谷佳正)、風斗(CV:KENN)
Partyだけにきらびやかな王道の90年代男性アイドルポップス。こういうの否応なしにテンションが上がるのでこの順位です。ブラコン未視聴ですが3人が徹底的にキャラ歌唱してることだけは伝わってきます。特に、細谷さんが健気に音痴に歌ってるのが本当に愛しくなる…。
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6位 CATWALK
「peace」収録/吉野裕行
Do itも入れたかったけど、楽曲の洗練度でいうとこっちかな…?と思ったので敢えてDo itは入れずにこっち。ピアノと打ち込みだけのアーバンなイントロが始まったと思いきや吉野さんが歌い出すとホーンが入って歌謡ディスコファンクに華やかに展開していくところが好きです。
吉野さんのちょっと高めで昭和のアイドルのような歌声が女性目線のアダルティな歌詞とすごくマッチしてます。
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でもDo itも捨てがたかった…。吉野さんのいい意味でうますぎなくて隙がある”大人のオジサン”的な歌声が、とりあえず飲んじゃえばハッピーみたいな歌詞にこれまた合う。
5位 だってまだまだアバンタイトル
「ツキウタ。シリーズ デュエットCD 年少組1・だってまだまだアバンタイトル」収録/師走駆(CV:梶裕貴),如月恋(CV:増田俊樹)
さつきがてんこもりと言えばエビ中の「ほぼブラジル」「売れたい!エモーション」から、女の子ならではなかわいさを引き出す曲を作ってる人という印象があるのですが、この曲はエビ中に提供した曲以上に女性声に最適化されてるような気が。男性声と相性悪いと思われるピコピコサウンドから生まれる、この「なぜか男性声優が歌ってる…」違和感が最高です。なんか女装見てるみたいな感じです。最高です。
梶くんは、まあ安定のハニーボイスなのでそこまで違和感はないんですが、問題は増田くんですよ。増田くん、こんなかわいい声出せたの?ってめっちゃびっくりしました。テニミュであんなにラスボス感のある幸村を演じていた人が将来的にこんなに女性アイドル感のあるぶりっこな曲歌ってるという事実に、震える。
2015年は増田俊樹さん売れて欲しい。
4位 明日へのLast Race
「Free!キャラクターソングvol.6」収録/山崎宗介(CV:細谷佳正)
この曲で山崎宗介さんのことを3次元として推すことを決めました。
Free!本編では肩の故障によりひとりだけ未来が描かれず不遇だった山崎さんですが、こうしてキャラソンで「まるで全然別のアニメのOP楽曲か?」と思えるほどにいい曲をもらってるので報われました。奥のほうで鳴ってるストリングスが美しい、ちょっとネオアコっぽいクソ爽やかな曲をまさか山崎宗介が歌うとは…ですよ。アニメではまったくそんな爽やかさを感じさせなかった宗介が。
アニメの宗介の低くて冷たい声はどこかへ消え、「大学のサークルのちょっと歌がうまい男子」感のある絶妙なリアルさと透明感のある声だったのがいい。細谷さんの歌声最高。これは”サークルの男友達”としての山崎宗介くんに片思いをするしかありません。
『Free!-Eternal Summer-』キャラクターソング Vol.6 山崎宗介 (CV.細谷佳正 ...
3位 optimistic negative thing
「A Silent, within The Roar」収録/OLDCODEX
R.O.Nくんが抜けた後のOLDCODEXって、そこまで目新しいことをしていないような印象があったのですが、この曲だけは、攻撃的なバンドサウンドと四つ打ちのエレクトロサウンドが折り重なるように合わさったおもしろい構成になっていて、楽曲として攻めの姿勢を見せつけた1曲だったのではないかなと思います。最初のTa_2さんのシャウトのあたりは、なんか洋楽でこういうの聴いたなと思って類似の曲探そうと思ったくらい(でも30分探しても思い出せなかった)紛れもなくかっこいい。声優風情のバンドと思って埋もれるのには惜しいかっこよさ。
ライブでの演出も最高だった。
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2位 JUMBLE TOWN
「PRISM」収録/寺島拓篤
男性声優楽曲で、そういえば今の流行りっぽい80sを意識した曲ってないかもなと思ってたら完全にJUMBLE TOWNがそれでした。シンセの使い方、間奏で突然挟まれる女性声のラップパートといい、今一番流行ってる音楽を取りこぼすことなくキャッチしてる感じがひしひし伝わってきます。
あとハニコさんも褒めてましたけど、ほんと、歌詞がプロが作ったのかっていうクオリティですね。
いい曲しかない寺島拓篤さんのアルバム、男性声優ファン以外の人にもぜひ届いて欲しいものでした。てか思ったんですけど、男性声優って作曲者に有名な人をクレジットすることで話題になるインパクトはどれほどなのだろうか…。
あとshinosukeさんもっとジャニーズに曲書いてください…と思っていたら最新アルバムの松本潤ソロ書いてるのですね。知らなかった。
1位 FUTURE FISH
「FUTURE FISH」収録/STYLE FIVE
やっぱりSTYLE FIVEがナンバーワン。
今年のFree!のEDは「そう来たか」と驚いたほど期待を上回るいい曲でほんとによかった。ローテクな感じの打ち込みとシンセの音がなかなかオシャレで今っぽいチョイスなのではないかと思います。加えて、いろんなところでいろんな音が鳴るガチャガチャ感が、STYLE FIVEのアイドル感とあいまって楽しい。NEO BLUE BREATHINGも好きだけど、あっちはSTYLE FIVEというアイドルが、既存のアイドル曲をなぞってみただけな気もしていて、であれば既存の男性アイドルがあまり歌ってない雰囲気のこっちが大賞だろうと思いました。
Free!本編で、「どこまでいらぬ腐敗を進めるのこのアニメは?!」っていう底なしの沼感を味わった後で脳天気に流れてくるウィアウィア…に対して「ウィアウィアじゃねーよ」と突っ込んだオタが日本に何万人いるんだよと思う、印象的なイントロもいいです。
TVアニメ『Free!-Eternal Summer-』ED主題歌,CW 試聴動画 - YouTube
おわりに
キャラクターや声優の文脈を踏まえた上で感じる「いい曲」と、単純な「いい曲」って別で、すべてのアニメやキャラクターを把握しているわけではない状態で男性声優楽曲大賞ってものを選ぼうとすると、曲によって評価基準がややバラバラになるのが実感できました。
なので順位は正確ではないかもしれないけど、なるべく文脈を踏まえなくてもわかる「いい曲」を選ぼうとはしてみました。書いてみてわかったけど、これは、男性声優に見向きもしなかった1年半くらい前の自分にあてて書いてるようなものかもしれない…。
来年はもうちょっと意識して手広く聴いていきたいと思います。