パノラマロジック

オタク怪文書

BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023 12/6東京公演の感想

1公演しか当選しなかったBE:1ツアー。有明ガーデンシアターの感想です。

オープニング映像

アジトに乗り込んだていでお届けされるふざけた注意事項アナウンスからスタート。SKY-HIってケレン味ないよねってツイート見ことあるけど、ケレン味がダサさと遊び心の混ざり合ったものととらえるなら、見えないとこではそういうことやってるよね。と思った。

そしてオタク大歓喜の、「よくわかんないけど技能で悪を討つっぽい集団」になったビーファちゃんたちの映像。こういうの待ってました。盗賊から盗品を奪い返すBE:FIRSTさんたちが登場。

ありがちなガバガバイメージハッカーのシュント、かっこいいけど笑った。フーディーが似合うだけでの採用と思われる。

ソウチンは飴舐めながら障害物をよけて走る、何の専門家なのかよくわからない。3歳児扱いして申し訳ないけど飴をくわえながら走るのは危ないよ!と思ってしまった、家にリアルな乳児がいるもので…。

リョウキは天下井とは裏腹の頼りになる強いやつだった。小物も強い奴も似合うのがリョウキのすごいところ。

根暗そうな大学生?のリュウヘイちゃんを見たら私のなかで何かが始まってしまった気がする。ネルシャツの似合い具合だけで採用されてそう、正直ぐっときた。

BFマートとかいうコンビニ店員のレオぴぴかわいすぎ…通いたい。

タクシー運転手ジュノン、あのうろんな瞳ができるタクシー運転手はジュノンか小戸川だけ。オッドタクシー実写版があったら人間キャストとして小戸川役をやって欲しい。最初出てきたとき、警官のコスプレかと思った。その瞬間は会場がどよめいており、ジュノン人気の高さを感じた。

最後に登場するプレーンな大学生マナト、普通にかっこいい。

本編はじまる

DWMUまではなんか興奮しすぎてあんまり覚えてない。DWMUはキラキラした演出がいいなと思った。

大好きなMoment、トルコあたりにありそうなカラフルな街並みを背景におしゃれに歌われて嬉しい。歌い出しのマナトがよかった。音源よりも曲の解像度を上げてくれるような生歌ってほんといいですよね。

BGBワンマンショー以来の会場だけど、あの頃と比べて全員歌がパワフルになってて、特になんかリュウヘイの歌の存在感がいいなと思った。

Milli-Billiは、MVの衣装よりもライブの衣装のほうが正直イメージにあってるなと思った。

Softlyはとにかくかっこよかった…人差し指を目の前でくいって動かして人を誘うようなフリがあったけど、そのときのジュノンの、なにかに憑りつかれたような色気に思わずため息が出た。

双眼鏡でジュノンとレオくんを二人だけずっと視界におさめてたんだけど、二人の踊り方の対比が良かった。ジュノンはなんか気だるげだけどレオくんはパシっと決めて踊る感じ。

ライブ限定ユアマイ、MC

ビーファのYoutube番組「You're my BESTY」のライブ限定ver.は、プライズでお世話になっているセガへ行きカーレースのゲームで遊ぶ内容。

マナトの車をみんなで(特にソウチンが)「お父さんの車!」とからかう。マナトが善戦すると「やっぱり守るべきものがあると違うな!」っていうリョウキ。お父さんとして振る舞うマナト。おもしろい。

自分が運転するターンになると人よりも集中しすぎな顔になるソウチンに、会場から笑いが起きていた。ジュノンから「何かに集中してるときに人の話が聞こえてない時がある」と言われていたソウチン。この顔だよ、と思った。集中しすぎなソウチンが好き。

ソウシュンリョウキの運転シーンからSpin!へ。意外と踊らない。でも踊らなくてもサマになっててかっこよかった。この衣装が好き。ソウチンはオーバーサイズのチェック柄が似合うな…。

そしてMC。BGMにKick startが流れる中でみんなが話していると、BGMにつられるようにして体で音をとりはじめ、だんだん踊り始めるソウチンがいた。

話題は「リュウヘイが初めて東京に来た時の話」で、小学生だかのときに雷門に来た話をしていたら、

ソウタ「あれってライモンじゃないの?」

と言ってみんなから笑われ、その話の流れで

リョウキ「あれってもうひとつあるじゃん」

と、全員が飲み込めない話を切り出し、聞いていくとそれが「風神・雷神」だった、というボケにボケが重なるすごい展開になっていた。

また、リュウヘイから「レオくんとジュノンくんが東京で思い出のある場所ってどこ?」と聞かれて「地元の公園」と即答するジュノンが面白かった。てかこの質問で回答に困る東京出身者たちいいな。

そのあとリョウキが「よく遊びにいった場所とかでもいいよ」と言ってて、ジュノンが「でもそれ答えたら地元がバレちゃうな…東京って住んでるところによって遊びにいく場所違くない?」って言ってたのもやたら東京の人っぽい回答で面白かった。東京の人の中には地方民からみた「東京」がないんだよなー。

リュウヘイは食べたことがないものが多いって話になってコーラ飲んだことないとか茶碗蒸し食べたことないとか言っててびっくりした。「リュウヘイの初めての瞬間にたくさん立ち会えて嬉しい」みたいなことをレオくんが言ってて家族かな?と思った。レオくんからただよう「親戚にいそう感」がまた補強されてしまった。

各地でやっていて、各地で「なんだこの時間?」という空気を巻き起こしてるらしいリュウちゃんの「自分と同い年、16歳以下の人」を挙手させるタイム。リョウキか誰かが「ここ白けるのが普通だから」と言ってたが、案の定東京でも「なんの時間なんだ…?」という空気になっていた。でも自分と同い年以下の人に手を挙げさせてひとりひとりに手を振ったりしてるリュウちゃんの、そのなんかぎこちない感じ、"人間初級です"感がいいなと思った。

ソウチンがSpin!の映像を振り返って

「あそこで毎回みんな笑うよね…。あれそんなに面白かったー!?」

ってヤケになった感じでお客さんに聞いてて、拍手で返されたら、自分でその場面の顔真似するのもかわいかった。自分の見られ方があんまりわかってない感じが…。

MC終わって後半

わちゃわちゃタイムのFirst stepとKick start。低い姿勢になったジュノンの顔の前に持ってたタオルをぶら下げるソウタ、ぶら下がったタオルをパン食い競争みたいに食らいつこうとして追いついていくジュノンの姿が犬と飼い主?ニンジンをぶらさげた馬と馬主?みたいな構図で面白かった。瞬時にそのふざけかたができる空気ってなんなんだろう。

あとリョウキをおんぶするソウチンも見た。リョウキが、おんぶされながら前を指差してすすめ!ってやっててソウチンがおんぶしながら歩いてく。ジュブナイル映画のワンシーンみたいだった。

ゆるーい雰囲気が一変したShinning One。 安定のかっこよさ。ソウチンがダンスブレイクの終わりにセンターで拳つかむ瞬間の、全てを掌握したヒーローみたいな佇まいがまじで最高。この日は余計にそう思った。音楽が鳴ってると水を得た魚で、うまいからってひとり悪目立ちせずにみんなを底上げして、かつ率いてくダンスなんだよな。

ダンサーとして歩んできた彼が、歌もダンスもやって大きな名声を集めるボーイズグループの、センターで踊ることの意味が、あのすべてをぐっと握りしめる仕草に現れてると思う。

終盤

Message前のメッセージ。今までビーファのライブ見てて湿っぽいメッセージパートが少ないなと思ってたので、こういうのがあるのが意外だった。個人的にはそんなに好きじゃない演出なんだけど、マナトが「ついてきてほしいです、いや、絶対についてきてください」って、BMSGフェスのソウチンみたいなこと言うから結構びっくりした。マナト実はめっちゃ熱いやつなのかもしれない。

ここらへんファンへのメッセージ的なMCパートがとびとびで続くので記憶が曖昧なんだけど、ソウチンはやはり「世界に行きたい」って言ってて、そうやって「世界へ行きたい」って明言できる環境って実は貴重な居場所なんだろうなと思った。いつまでもここがソウタくんにとって、自己実現できる環境であって欲しいよね。

ジュノンの「納得のいく音楽をみなさんに届けたい」みたいなメッセージが個人的には一番共感した(言葉尻は違ってたかもしれないけど)。ファンへの約束とか責任とかいいので自分たちが納得する音楽を作っていってほしいね…。とか言いつつカノバレとかするとどうせ自分はぎゃーぎゃー言うんだろうな、モンスターでごめんな…。

MessageはMVより、ダンスがかっこいい気がする。特にリュウヘイのしなやかさが、双眼鏡なしの視界でも伝わってきてすごい。

Grateful Painはソウタの元に、そっと、階段おりて駆け寄ってきたレオが「今の僕らだからこそ…」をソウタを見ながら歌いかけるの、めっちゃいい。そしてレオくんはそのあとの「間違ってなんかないから〜」もすごい感情が漏れてる感じがして本当によい。レオくんは歌声に感情がのるよな。

Bye-Good Bye前のレオくんのありがたいMC。「必要じゃない人なんて誰もいない、僕たちを愛するように自分も愛してほしい」。

「自分を愛する」という話はさいきん流行り言葉になりつつあるような気がするけど、愛されて育まれてる人達だからそういう話も説得力があるよね。(なんかそうした我々の信頼がゆらぐスキャンダルが今後起きませんように…と願うばかり)

キャラクター的に一番ウェットでボーカルが一番優しいレオくんが頭とお尻を歌うバイグッバイの神采配…。本当に名曲すぎる。

いまだにザストファイナルでバイグッバイを初めて見たときの感動を覚えている。素晴らしすぎて、この曲がリリースされたらえらいことになる、きっといろんな人がビーファのことを好きになってくれそうだ、と思ったんだけど、まさか、紅白まで連れていってくれたなんてねえバイグッバイ。すごい。てか紅白でChaki Zuluのクレジット見るのすごくね?(なんかすでに歌われてたらごめん)

衣装変えるかなとおもったら変えないでGifted.。デビュー時にはまだ全然完成形じゃなかったんだなーというほど、現在のGifted.は洗練されている。曲が終わったあとの長い静止、なりやまない拍手。あなたたち、ほんとこういうの好きですね…わたしも好きです……。そのあとMCやらお辞儀やらがあって、暗闇に溶けていくようにいなくなるビーファの人たち。夢だったのかな?みたいないい終わり方でした。

終わりに:防振双眼鏡あってよかった

ビーファってみんなで集まって踊ってるところをできるだけ細かくみたいグループだから、こういう平面的なステージで防振双眼鏡で見るのほんと適したグループだなと思った。

防振双眼鏡はただ揺れないだけで通常の双眼鏡の10倍くらいのお値段がするのですが、ただ揺れないことがどれだけ正義か。もう防振ではない双眼鏡に戻れないと感じた。

今回は10倍を使ったんだけど、「推しだけを視界に入れたい!」的な人はこの規模の会場でも12倍のほうが好みかも。10倍はこの規模だとほどよく視界が広いので、私はこっちのほうが好きだなと思いました。

これは泉天空の湯のとんこつラーメン。泉天空の湯は水風呂とサウナの距離があったのがイマイチでした。