パノラマロジック

オタク怪文書

BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 Mainstream 1/14マリンメッセ福岡の感想

福岡2日目の感想です。

・冒頭のMCで福岡といえばでマナトにみんなが話を振ろうとするのにマナトがいない、あれ?になるくだりが2日連続で発生。2日ともレオくんが「マナトは後ろにいってる」と教えてくれた。出てきたマナちゃん曰く「福岡にいくから合わせて髪に色を入れてきた」と。色が落ちるので後ろに拭きにいってるっぽいことを言ってた。

ジュノンが冒頭で客席の元気を確認する…もといコールアンドレスポンスするコーナーは「これマナトにやってもらったほうがいいと思うんだよね〜」ということでマナちゃんが。

客席の歓声を聞いたあとでぷらぷら歩きながら「俺の地元こんなんやったっけ?」と笑いながら博多弁まじりに欲しがるマナちゃんの煽り、自然体でよかったな。

・BBBとかメインストリームの影に隠れてもはや存在感が薄い感じになりつつあるスマアゲだけど、この曲ってやっぱりめちゃくちゃよくない?とひしひし感じる。このアリツアで。

全員の歌声の魅力が引き出されて、すべてがキリングパートなんじゃ…と思わせる。特に君がいた〜のレオくんの繊細な歌声がすき。あんなに大きくて元気な笑顔が似合う男なのに、心の奥にとっても繊細にできた小さな花を隠して持ってて、それをこっそりとみんなに見せてくれる、みたいな尊さがあるパートだなと思う。

・Grow Up本当にかっこよすぎて大好き。大きく移動したり、360度で見せる面を変えたりと、ダイナミックな動きの部分で一体感があるコレオだけど、ひとりひとりの振り付けは結構自由で、そんなバラバラさがビーファーストのあり方とマッチしてると思う。「何も変わってない、そのために変わっていく」というのは見ている側からすると突き放されるような寂しさを感じさせるものだと思うんだけど、その寂しさまでもがグループのかっこよさをつくる曲になっていてほんとに好き。変わっちゃったなあと思うことがあってもこの曲で黙らされるんだろうな。レオソタがニュアンスつけて止まるところで笑い合ってたり、ソウタがシュントの肩叩くところもあったりして、そういう隙間がある(福井では見なかったので、できてきたのかな)のもいい。

・マナトくんが歌がうまくてかっこいい人だというのはみんな知ってる周知の事実だと思うのですが、BF is…のマナトさんは、あのマナトくんだけはもう全然知らないボーカリストに見えるんだよな。

マナトくんは海外留学の経験があり、海外のヒップホップやR&Bをルーツに持つ人じゃないですか。グルーヴがあって繊細な響きのある声で…とかレイドバック気味の音の取り方が…とかが今までマナトくんの歌唱のよさを形容する言葉だったんだけど、BF is…のマナトくんにはすべてそれが当てはまらない。激情をストレートに歌声に乗っけていく。自分が歌わないパートも歌ってのってるのがマナトくんの常なんだけどBF is…の歌わないところのマナトくんの動き、まじで忙しない。バンドアンサンブルの圧をいなすのではなく、正面から体ごとぶつかっていくような感じがパフォーマンスにも出ている。なんかそれってロックボーカリスト。マナトくんのどこにそんなロックの血脈が流れてたんだろうか。そういえば福岡って一昔前の人間からするとロックバンドがたくさん輩出された街のイメージあったけど、なんの接点もないかもしれないけど博多の人間はみんなロックになるのだろうか…と思った。

これ余談なんだけど、福岡って住宅街と歓楽街やオフィス街が東京と比較してめちゃめちゃ近い。住むのに快適な街だなと思う。関東の郊外に生まれた子供がアーティストを夢見て渋谷とかにあるスクールに通うのは結構大変だし、渋谷原宿でおしゃれな店いくのもそこそこ遠いんですよね。そこらへん、福岡に生まれた人は、カルチャーの浸透度が関東とはちょっと違うのではないかと思った。そういうのがマナトくんにも作用してるのかなーと天神とか大名歩いてて思いました。

・今回、2日目はまあまあ正面から斜め右のアングルでセンステを見ることができたんだけど、やっぱりScreamが神がかり的な素晴らしさで本当によかった。

しょっぱなで弾けるようにソウタくんがジャンプしたときの、かっと目を見開く様子からはじまって、全員が主役で全員が最強のビーファーストが、ずっと途切れない。最後のシュントくんが人さし指を天に突き上げながら咆哮のように歌い上げるところまで、こんなに最後まで全員かっこいいグループのパフォーマンスが今まであった?って考えたら、双眼鏡のぞきながらかっこよすぎて涙がぽろぽろこぼれてくるという初めての体験をしました。歳をとるにつれて涙腺がどんどん脆くなってきているからなのもあると思うんですけど。このパフォーマンス見るためにわたしアイドルオタクずっとやってたのかもしれないと思ってしまった。例えば毎日登って観察し続けた山で、さまざまな条件が重なったことでちょうど見られる雲海を見ましたとか。毎日観察している湖で、100年に一度の自然現象を目撃しましたとか、そういうので感動する気持ちに近いのではないか。100年に一度の自然現象、それがBE:FIRSTのバンドセットによるScream。

・この日は珍しくフロートのレオソタをじっくりみた。フロート乗ってオタクにニコニコしてるソウタくんかわいすぎた。レオちゃんは普段から振る舞いが愛嬌満載なのでフロートにのって人に手を振る時と普段テレビの向こうで喋ってる時のテンションに差がないな!と思った。おもしろい。

ジュノンさんは今日もトロッコから身を乗り出してさらっと友達に手を振るみたいなオタクの息の根を即とめそうなファンサをやってた。あのジュノンさんはレオくんとは逆に、ファンサする時と普段の感じがちょっと空気変わるのがいいんだよね。普段はニュートラルなんだけど、ファンサの時だけ持ってる武器を用意してくるみたいな。ただその武器は強力だけどあからさまに構えるのではなく、誰も気づかないうちにすっと人を射止めてる、みたいなやつなんだよな。なんだそれ。

・グレミスの最後に全員がセンステで高速回転してタオル振るところ、マナちゃんが変な前傾姿勢でタオル振ってておもしろかわいかった。リョウキさんとふざけていた。

・バンド紹介の時にいきなりバンドメンバーが雅楽を奏で始め、獅子舞を持ってきたのに大ウケしてたメンバー。最後のMCパートでレオくんやリョウキがバンドメンバーに「ちょっとあれどういうこと?話聞こうか」「特技発表のパートじゃないんだよ」と口々に問い詰めてたのが面白かった。あの笙は近所の神社から借りてきたもので300万円するというすごい話をさらっとしていた。

・MCがみんな好き勝手に喋るもんだから話がめちゃ混戦する。以下うろおぼえ

・マナトが黒いBMSGボトルで水を飲んでいてジュノンが「なんでそれなの?」と聞き、リョウキさんが「レモンサワー入れてんじゃないよ〜」といじりレオくんが「レモンサワー入れてるバカいるかよ」とわいわいするくだりがあった。ボトルに入ってるのは安定の白湯でした。

・黒いBMSGボトルを片手に、蓋を片手に持ちながら、他の誰かが話した「みんな乳酸たまってない?」「乳酸?乳酸菌?」という流れに「乳酸菌じゃないだろ」と参加するために胸と腕で無理やりマイク抱えてしゃべるマナト面白いなと思って見ていたら「もう、無理すんな〜」みたいなこと言ってマナトに近寄ってきてマイクを持ってあげるレオくん優しい。それでもマナトはうまく蓋がしめられず、「しまらねえ!」と叫ぶ。それをリョウキが「話がしまらない」と叫んだと勘違いして、「え?話し始めたばっかだよこの話題!」とわーわー言うくだりがあった。

・「福岡の一蘭本店は味が違うんでしょマナト〜」と福岡の話題をマナトに喋らせようとするレオくん。ジュノンが「どう違うの?ほんと?」と詰め寄り、リョウキさんはなにか違う話で詰め寄ってきていて、JRLに囲まれて詰め寄られるマナトくんになっていた。レオくんは「今マナトが喋るところだったのに!」とひたすらマナトのしゃべる機会を作ろうと頑張っていた。

・その後マナちゃんから出てきた一蘭のエピドードトークは「一蘭を初めて食べたのは下北で、シュントと古着買いに行きがてら一蘭でラーメン食べた」だった。これが地元民のリアル…。

リュウヘイが「みんなのおすすめの博多ラーメンを一斉に言ってください」とベスティに謎の無茶ぶりをし、案の定よく聞き取れず、そこから博多ラーメンの様々なお店の名前を言っていく流れに。「一蘭のひとー?」「一幸舎のひとー?」と手をあげさせていると、一人だけソウタくんが「家系のひとー?」と神奈川の話を紛れ込ませていて空気を止めていた。かわいいね。

・福岡2日目のラストMCもマナトくん担当。福岡でライブをやるときはいつも以上にアガる。公演には家族や友達がくるし、マリンメッセにはお客さんで来たこともあって、福岡の街でたくさん挫折を味わって、後輩に追い越されたりチャンスをものにできなかったこともあったけど、すべてが無駄じゃなかった、という話をしていて、福岡でアリーナ公演をやることがマナトくんにとってすごく大きなことだったんだろうなというのが伝わってきた。

また「すべて伝えることはできないかもしれないけど、僕たちは音楽でみなさんに伝えていく」「次の曲はただのラブソングではなくて僕らのメッセージ」という曲振りをしていて、昨日よりも話の流れが洗練されているなと思った。

「すべてを伝えることはできないかもしれないけど」としたうえで「音楽で伝えていく」と昨日から一貫して話してくれて、そういう音楽に対する覚悟がマナトっぽいなあと思って聞いていた。

そういえば一年前のツアーでは「絶対についてきてください」というメッセージだった気がするけど、今年はもう少し踏み込んだ立ち位置でファンに語りかけてくれている。

それとともに、自分も今までは「こういうしんみりMCはいいんだけどな…」と思ったり「まあ、こう言ってますけど、未来はわからんよね」と斜に構えてきたけど、時間が経つにつれそうした彼らの言葉ひとつひとつを正面で受け止めて正面から感動できるようになってきたよなあ…としみじみ思った。

・ラストのMainstreamも圧巻なんだけど、ツアー後半になってくるとMainstream一曲目とかBBBのあととかで見たくなってきたよ!ってのは正直ある。あとMainstreamからつなぎがちょうどいい似た感じの曲が欲しいなというのも思った。