パノラマロジック

オタク怪文書

BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 Mainstream 1/13マリンメッセ福岡の感想

双眼鏡わすれてしまったので全体をよく見た日でした。断片的にいろいろ。

 

・最初の映像、たしかに福井で見てないカットが入っててドームで全体像がわかるようになるのかな。
・BBBで最初にラップするところやっぱめちゃかっこいい。we rockなんたらかんたらとかpartyとか言ってたのをやっと認識した。

・結構どの曲もそうだけどソウタくんのダンスって音を見えるようにしているし鳴ってない音も感じさせるダンスじゃないですか。そんなソウタくんが中心にいて、メンバーみんなが個性的ながら有機的につながって、かたまりとしてビーファーストになっているところを一番感じられるのがBBBだなと思う。

自分がグループアイドルを見てて一番楽しい瞬間は、全員でステージに立ってこれが[グループ名]ですよという圧で客席を圧倒する瞬間なんだけど、ビーファはそんな瞬間がたくさんあってまじでライブが楽しいなと思う。

・ライブ始まる前にマナちゃんからみんなに「福岡、熱いんで気をつけてください!熱中症にならないように!」って言葉があったらしいんだけどリョウキさんがそれに対して「いやマナトが一番気をつけろよ?水飲まないのに」と言ってて笑った。

・DWMU歌い出し前にカメラの前で華麗なターンを繰り出したマナちゃんとそれを見て笑うリョウキさんがいた。リョキマナさんはかわいいね

・SOのCan You feel it?はリョウキさんが「博多生まれの人が****は?」(聞き取れなかった)って聞いたらそれで尺が終わってマナちゃんがそれひきずって次のパートも笑いながら歌っててめちゃ楽しそうだった

・BF is…のマナトくんは本当に無双状態なんだけど福岡公演の無双マナトを見ると、福岡という土地に脈々と受け継がれる音楽的土壌の深さよ…みたいな気持ちになるね

・ブレジェネって特に振りつけなくて歌いながら練り歩くんだけど7人が7人それぞれ違うバンドのボーカリスト集めてきましたみたいな感じに見えて演出の通りじゃん…とまた思った。

・今回のツアー本当にバンドセットのScream1曲だけでもうチケット分のもとをとれるくらいにScreamが最高なんだよなと改めて思った。ダンスアンドボーカルグループがバンドみたいなアクトするのってここ最近の潮流だとは思うのですが面白いよね。

・センステでやる後半のMCが今回は妙に長かった。まずSOのCan you〜をやり直し。本番でやってたときはリョ「博多生まれのひとが好きなものは何?」マ「あ、あ、よろしく!」になってしまってたらしい。「博多出身のマナトくんが好きな食べ物はなに?」「(某ファストフード店名)」とやり直されてました。

・一度序盤でマ「ただいま」客「おかえり」のC&Rをやったはずなのにすっとぼけたようにジュノンさんが「マナト、あれやったほうがいいんじゃない?”ただいま”」と言い出し、単純なコーレスではなく会場を巨大なマナトの実家に見立てたコントに。ソウタくんが「そっち(客席)まで実家だから。豪邸でしょ」と言い、りょうきさんが「(ベスティも)みんな血縁関係だから。みんなも何かやってて」といい、無邪気にライブ会場を実家にしようとするビーファーストさんたち。

レオくんは最初「じゃあ俺はマナトがさんさい…」と言いかけて誰かの話が始まってやめて「俺は畳になろう」と路線変更してた。ジュノンさんとかはこたつでみかん食おうとか言ってた気がする。リョウキさんは酔っ払いのなぜかいるおじさん役らしい。マナトがセンステの階段からあがってきて「ただいま」と言うとみんなが「おかえり!」となったのだが、レオくんが「鍵開けるときにもっとリアリティが欲しい」と言い出してリテイク。

リョウキさんがドラマ撮影現場のスタッフ的な立ち振る舞いをやりはじめ、そこに追随して「カメラさんりゅうへいなめでスタートで」とスタッフ振る舞いをやり始めるレオくん。テレビ慣れを感じる!2回目のマナトくんは実家のドアの前であけるのをためらってから「ただいま」と言っており、ソウチンか誰かが「家出してきたのかな…」と心配していた。

2回目のくだりが終わってなんだったんだ…という空気が流れたところをレオくんが「まあまあまあまあ」とりなすようにして終了。一番被害をうけたマナちゃんは「2回目のほうがおかえりが小さかったのどういうこと?」と戸惑っておられた。
「楽屋でやるようなことをやっちゃった」「BESTYも引いてた」「YMBの生配信」というのをみんなが口々に言ってた。

・ラストのMCはマナトくん。要約すると思い出がたくさんあるマリンメッセでライブができて嬉しい。年始からよくないことが立て続けに起きているけどアーティストなので音楽でみんなの力になりたい。メディアを通して伝えられると、裏側ではどうなっていたとかが伝わらない、見えないこともあるけど、こうしてライブで直接届けられる声、歌がすべてで、こうして自分たちを応援してくれる音楽好きなBESTYのみんなをリスペクトしている、という内容だったと思う。

マナトくんはMCを聞いている限り、言葉で人に何かを伝えるのがあまり得意なタイプではないのだなと思う。パフォーマンスに関しても初期の頃は、職人気質であって派手ではないという印象だった。けれどここ1年でそのイメージが変わってきていて、マナトくんの歌とダンスは華やかで何よりも雄弁にマナトくんを語るものになってきている気がしてる。音楽ですべてを伝えるという彼の姿勢をひしひしと感じた日だった。

また「音楽好きなみなさんをリスペクトしている」というファンへの言葉が印象的だった。ステージに立つ人はファンの存在に感謝や約束をすることはあれど、リスペクトという言葉を使うのは新鮮に感じたな。「BE:FIRSTを好きな人は間違いないという状態にしたい」というのがこのツアー映像で語られたマナトくんの思いだったけど、自分がかっこいいと思う音楽をやって、それについてきてくれるファンは間違いないし、音楽好きとしてリスペクトできるっていう、ファンと音楽を共有して音楽でつながっている、というのを強く信じてくれるアーティストってあまり見たことない気がして。強いなと思った。

そうしたMCの話し方が、他の人も指摘してたけどちょっと砕けてて、いつものMCというよりは近しい人に大切な話をするような言葉選びだったり話し方で、そこもよかったな。マナトくんは熱い人なんだよなと思う。

・なんかこの日ジュノンさんがめちゃめちゃかっこよくて!ちょっと声が低い気がした。曲によって余裕感を醸し出す不遜なかっこよさのジュノンくんと、自分のスキルを存分に発揮する、アーティストとして楽曲に誠実な姿勢でいるジュノンさんといて(べつにそれらは相反してないんですが)すごかったな。ジュノンさん見てるといつも世界で一番強い悪魔がいたらこんな感じなんだろうなと思うしその気になればなんでも思い通りで惑星ひとつ吹っ飛ばせるんですよねジュノンさん…と漫画のキャラクターみたいなことを思ってしまうよ。なんだろうね。あらゆることに戸惑いがないっていうか。自分投げたいと思った方向に絶対に球を投げられる人、って感じがする。

そんなジュノンさんだけどファンサがまたすごくてトロッコの至近距離にいるオタクに身を乗り出して、友達にちょっと挨拶するかのようにかるーく手を振ってるのはファンサっていうか友達だった。
おそろしいよ…。

『龍宮城 WINTER TOUR 2023 -SHORYU-』東京公演の感想

ネタバレ含むので昼夜まとめてブログに書きます。

 

まず開演までのBGMの選曲が謎すぎる。椎名林檎小田和正、MC TYSONにLiSA。何か事前に言及あったらしいけどそこまで追えてはいないので謎だった。最後に篠原涼子の「愛しさと切なさと心強さと」がかかったのは、SHORYUでモチーフにされたストリートファイター2繋がりかな…映画のタイアップだったんだよね。30代以降じゃないとわからん繋がり。

女王蜂の「火炎」カバーでスタート。SHORYUの衣装。「火炎」大好き。女王蜂の曲ってダンスビートとかヒップホップに近接したものが多いのでボーイズグループがダンスしながら歌うのもめっちゃかっこいい。(女王蜂の曲ってアイドルに似合わなくね?という意見を見たことがあるので声を大にしていいたい)アヴちゃんがアイドルをプロデュースするのも必然だったのかもなと思った。

MCは担当が毎回決まってるよう。トークテーマも日常の話題じゃなくて、「ドラマと舞台を経て感じていること」とストイックな内容だった。そういえば龍宮城さんはファンサもしない。アイドルのライブでよくあるだらだら喋りとファンサがない龍宮城さんのライブである。

春空くんが、「声が低いので棒読みに聞こえてしまいがちだったが、感情を声にのせることを学んだ…」と話していた。利き手じゃないほうを使ってみたり、自分の歩幅を認識してみたりと、自分と向き合う時間だった、みたいな話をしていて真面目だ…と思った。

「SENSUAL」は昼夜でペアが違って、昼はRayさんと春空くん、夜はイタルさんと冨田くん。SENSUALと「二人組」が嫌いなアイドルオタクいるか???と主語デカなこと言いたくなるほどに「SENSUAL」は素晴らしい。ジャニオタには「シンメには必ずこの曲を歌ってほしい」みたいな曲があると思うのだが(「欲望のレイン」とか)、そういう呪いめいた力がある曲だと思う。それをペアを組み替えて披露させる龍宮城の運営、つまりアヴちゃんなのかな、天才。腕を引き合うダンスに、2人の息の合わせ方が現れる気がする。冨田くんとイタルさんのペアは身長差がよかったです。年長でオリジナルver. やってる至さんがリードしている感じがした。

中盤は7人が1人ずつソロでカバー曲を披露。曲数少ないうちにある楽しいコーナーだけど、スタダってカバーめっちゃさせる気がする。(ももクロの「Believe」とか人気すぎてもはやオリジナルみたいな扱いだったよね)

このカバー、誰が選んだんだろ? 選曲がすごく面白かったしところどころ本人の見え方とリンクしていた気がした。

KENTさんはご本人が好きであろうSUPER BEAVERの「突破口」。(バズライブの時に2ショ撮ってた気がする、違ったらごめん)かっこよかった。KENTさんてかわいい雰囲気と裏腹にパフォーマンスが荒々しくてかっこいいんだけど、こういうところから影響を受けてるのだろうね。

Rayさんは昼が「ステップアップLOVE」。大好きな曲だったのでイントロでわかってブチ上がった。Rayさんの良さが生きる名曲。夜は櫻坂46の「角を曲がる」で、"みんなが期待する人になれなくてごめんなさい"と、0年0組の番組の中で優等生と印象づけられたRayさんが歌うと重たいわね…と思った。

イタルさんの歌唱は本当に素晴らしかった。しかも選曲が、あいみょん菅田将暉の「キスだけで」ですよ。菅田将暉が女性視点の歌詞を、あいみょんが男性視点の歌詞を歌う曲で、男性的でも女性的でもあるしどちらでもないようなイタルさんにぴったりだなと思った。歌詞が生々しいところもイタルさんの歌声のあたたかみとマッチしていてよすぎた。


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冨田くんは「新宝島」。コケたり、客席にわー!て手を振ったり、陽のアイドル全開でよかった。一瞬真顔になるところもあってそこが龍宮城さんらしい。

春空くんはフラカンの「深夜高速」で、彼の声の持つまっすぐな感じにとてもよくあってた。

SくんはBAD HOPの「Asian doll」。いや謎選曲!Sくんと言えば「ギザギザハートの子守歌」が印象的だったので、昭和のヤンチャボーイの曲を歌ったから平成ヤンチャボーイの曲も歌ってみようか、みたいな感じなのだろうか。シャネルにルブタンを女のために買う、ラッパーのフレックスな感じをアイドルが歌うの面白いな…と思った。アイドルは絶対に女にルブタンやシャネル買うとか公言しないじゃないですか(買ってるだろうけどさ)

一番面白かったのがKEIGOくん。昼公演がラルクの「HONEY」。それがあまりにもうまくてよかったので夜公演も期待してたら、夜はまさかのKOHH「ロープ」でした。


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KEIGOくんの「HONEY」、HYDEさんの粘度の高い歌唱法を割とコピーしていて、ラルクが好きな方なのかしら…と思ったんですよね。で、夜公演のKOHHを歌う時にもその粘度が生きてて、それがめちゃめちゃよかった。KOHH好きな人からしたらアレかもしれないけど、この曲ってこんなふうになるんだ!って驚きがあった。

KOHHのラップって結構独特で、普通にカバーしたら微妙な感じになりかねないのではと思ったんですけど、曲が持つダークネスと「HONEY」を引きずった湿度の高いパフォーマンスがマッチしてて。大げさにいうとKEIGOくんの身体を通してHYDEKOHHが近接していたような気がしました。

アイドルのラップと言えば言葉をつめてリズムよく歌う的なやつ、というイメージがある。ラップをただの歌唱法としてとらえた時、確かにそういうほうが「なんかかっこいい!」って多くの人が思うだろうから、無理ないのかも…と思ってたんだけど、KEIGOくんがやってみせたKOHHのカバーみたいなラップ、エモで粘着質だけど言葉が詰まってないラップは、もっとアイドルがやっても面白いんじゃないのかなと思った。アイドルのラップの魅力はもうちょっと幅があってもいいなと思うんですよね。

最後はバイオレンス、Mr.FORTUNEなど定番曲をたたみかけて終了。

春空くんが途中でいなくなって次の曲の途中で戻ってくるというハプニングがあったけど、イタルさんをロックオンしてたせいで戻ってきたときにようやく「あ、春空くんいなかったんだ!」と気づきました…。

たぶん「バイオレンス」の「高まりにだって終わりはくるとか怠い」のところだったと思うけどKENTさんが「だりぃ」を低い声で吐き捨てるように歌っててめちゃくちゃかっこよかった。(ぜんぜん違うパートだったらごめん、でもどっかですごい低い声出してた)KENTさんてダンスのさなかに楽しいのかちょっと笑顔になるし、パートすべてをキリングパートにしちゃうしステージで生きる人なんだよなあとしみじみ思った。

イタルさんはほんとダンスも安定感あるし歌はうまいし、がなる時の爆発力もすごいし「龍宮城の壱」さん…!って感じだった。イタルさん、時代が違ったらきっとぜんぜん違う役割でステージに立っていたかもしれないし、下手したらサッカー選手になっていたかもしれないのに、彼の不思議な存在感がアイドルとしてステージに立ってるの、時代の偶然を感じて好き。

アンコールなしでさくっと終わるのも素晴らしかったのでまたたぶん龍宮城さんのライブ行くわ…と思いました。

(ネタバレあり)BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 Mainstream 11/11サンドーム福井の感想

ネタバレ含めた感想です。写真は福井駅前のフクイティタン。

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オープニング映像、世界を救う存在のBE:FIRSTたちが眠っている。夢を見るのは普通の人間としての生活。SF要素とBF学園に通う青春モノの合わせ技。オタクが考える悪い夢みたい。

普通の学生のマナちゃんが寝坊してる、制服が似合いすぎるやばい映像。リョウキさんの赤坊主の使い方がすごかったな…。普通の人間として青春を送るビーファーストは夢で、本物のビーファーストは地球を救う…というのが先日社長がラジオで「僕の変身願望ですか?人間になりたい!パートナーがいて、子供がいて、晴れてたらピクニックして…」って話してたのを思い出した。ちょっとホラーっぽい。

平和で普通の人間として何気ない日常を送るのは全部夢で、多くの人間たちの異常な執着と視線を浴びて、それを糧にアートに命かけるビーファーストさんたちですよ…。戦闘に明け暮れるキャラが平和な生活の夢を見る筋書きのフィクションてよくあるけど、それを生身の人間でやられると面白いよね。

最初はBBB。始まる前になんかラップしてる。内容聞き取れなかったんだけどめちゃくちゃかっこよかったな〜やっぱり今のBE:FIRSTをこれです!と示す一曲はBBBなんだね。

ミリビリいつも言わずもがなかっこいいんだけど気づけばジュノンのダンスがバキバキになっているうえに、多分だけど踊ってる中で不敵な笑みを浮かべていてヤバかった。

Move Onの入り方の音もいつもと違ってなんか現行感のあるトラップ…?こんな曲ビーファにあったっけ?みたいな音が入っててかっこよかった。

3曲終わって軽いMCタイム。リョウキさんが「福井には恐竜動物園があるんですよね!実は生きてて30頭くらいが飼育されてる…」と大嘘言っててかわいかった。あと福井には恐竜の家族がいて楽屋に挨拶にもきてくれた…とかで「ティラノサウルスのご家族の方〜」と客席に呼びかけてた。

前乗りしたということで、シュントくんが昨日行った温浴施設の話を名前出しながらやろうとしてレオくんが「いけなくなっちゃう!おれ今日も行こうと思ってたのに」と止めてた。でも結局施設名言ってた。リョウキさんが「じゃあ俺らに会いたい人はサウナで3時間くらい待機しててもらえばね…」と言ってた。

Be Freeでトロッコ。ソウマナが同じトロッコだったけどソウチンがマナトの後ろに立って千手観音ダンスやってて楽しそうだった。

その後トロッコが会場の後方に集まってリュウヘイバースデーお祝いタイム。マネージャーのまっちゃんが間違ってリュウヘイのLINEに「リュウヘイさんの誕生日を11日に祝いたいんですけど…」て誤爆したが20秒くらいで消した話面白かった。リュウヘイは「今日くるのは知ってたけどここで来るとは思ってなかった」と話してた。あと17歳になってからまだ学校一度も行ってないとか言ってたな。

次はMomentだったけど、マナちゃんが歌い出しを替え歌にしてリュウヘイおめでとうver.に。あんまり歌詞覚えてないけど、「忘れられない出会い リュウヘイと〜」から始まって、「リュウヘイ17歳おめでとう〜」で締めてた。途中笑いながら歌ってたけど、最後の17歳おめでとう〜がめちゃ美声でマナちゃんらしい祝い方だな…とおもった。

Spin!でアリーナ客席と同じとこ普通に歩いて出てきたのびっくりした。ソウチンがピンクのジャケット着てるんだけど、福井だけなのか?ピンクのトリケラトプス(多分)のぬいぐるみリュック背負ってて大変可愛かった…ヒップホップの人がよくリュック背負ってるアレなんだろうけど、全体的に色遣いがアメリカの子供番組に出てくる子供みたいな感じだったな…

初めてライブでみたGrow Up。歌い出しのれおくんの、魅力がじわっと溢れる感じとても好きなんだけど、ライブだとより歌声の輪郭が鮮明になる感じで、しかもリリックの内容も刺しにきてる感じでよかったな。Grow Upやっぱめちゃくちゃよかったです。ビファでハウスっぽい曲が単純に珍しいのもあるけど、セクシーでもなく元気でもなくダンサブルに憂いを歌う感じ。なんだか新鮮。もっとこういう感じが見たいなと思った。

リリースされた当初実はそんなにテンション上がらなかったスマアゲなんだけど、やっぱライブで聴くとめちゃくちゃいい。冴え渡るマナちゃんのロングトーンが気持ち良すぎ。ソウマナ掛け合いのところ、2人が肩組みながら歩いてお互いに顔見合わせて歌いあってて、激しくソウマナだった…。

オープニング映像の続き。BF学園の山岳部の生徒達ビーファーストが、文化祭でバンドをやろうとするんだけど、全員がボーカルやりたくて、全員ボーカルのバンドとして文化祭のステージに登場する…というコミカルな幕間映像だった。

ボーカルがやりたいといいだすジュノン。え、俺も…みたいなマナト。揉め始めた2人をまとめようとするレオくん。追い討ちをかけるようにボーカルやりたがるシュント…いいながれ。リョウキさんが最初にドラムかっこいいな!っていうの日高さんみがあったね。

映像が終わって、じゃあこれで全員ボーカルのバンド(笑)が出てくるのか…?と思いきや、なんと本当に全員ボーカルのバンドが登場します!なのはびっくりした。生バンド従えたBE:FIRSTが登場。

ところがあんだけコミカルに煽ったのに、現実に現れた全員ボーカルのバンドはめちゃくちゃかっこよかったんですよね。いつか見たいと思ってたよバンドセットのビーファを。

BF is…とかブレジェネとか、バンドと相性のいい曲がもとから多かったビーファだけど、本当に全員ボーカルのバンドだった。あんなにコミカルに「全員ボーカルのバンドでーすw」って前振りから登場するのに、そんなかっこいいのは反則よ…。

特にBFis…のマナちゃんの激しさが凄すぎて。あの見た目でロックボーカリストみたいな感じにならないでほしいです、大好きになっちゃうから…。で、バンドセットのScream最高ですね。Screamの本領発揮。

そしてGrateful Pain挟んでKick start、そしてグレミスがトロッコ曲になってるの、グレミス最初に聴いた時からの印象そのまんまの光景で笑った。そうそうこれが見たかったんだよ!欲を言えば高速のひとりトロッコだとなおイメージに近かったな。

そしてまさかのBGBがファーストテイクバージョンで!これがめちゃめちゃ楽しい。ビーファーストならではの、音楽って楽しいよ!みたいな空気感が充満するステージでとてもよかった。ジュノンさんが自撮りカメラでメンバー撮るんだけどその表情がみんなよくて、マナちゃんも、目見開く笑かす顔やってた。

その後、センステに集まったビーファがベスティにありがとうを伝えたい!とありがとうタイム(謎)へ。レオくんが「みんなSalviaの位置について!年長特権使わせてもらうよ!俺が一番Salviaの立ち位置に近いから!」となにやら特権を使ってみんなをステージの隅に立たせる。そしてひとりひとりぐるぐる歩きながら客席にファンサタイム。なんか怪談でよくある、部屋の四隅に1人ずついて四隅を1人ずつぐるっと歩いて前の人にタッチしていくと、知らない人がいる…ってやつを思い出してしまった。そんな怖いことはやってません。ソウチンがファンサゆっくりやりすぎて前の人とすごい距離あいてたからひとつ隅っこ飛ばしてた。かわいいね。

Messageでは通路のように使われてたステージがびょーんと伸びて高さがつくんだけど、全員同じ高さになったと思ったらだんだんバラバラになっていく。一番高いのはソウタで一番低いのがマナちゃんなんだけど、やっぱマナちゃんは高いの怖いって話で一番低くしてもらったのだろうか…と思った。

Message終わってバイバーイって暗転して、ビジョンに今日の振り返り映像とセトリが映って終演。客席が「あれ、Mainstreamやってないね?」って感じになるところでセトリ映像が巻き戻って「おおーっと!いけないいけない!ライブのタイトル曲忘れてたー!」って感じになるのちょっと面白かった(実際にそんなセリフないんだけど、なんか妙にコミカルな流れだなと…)。

で最後にMainstream。なーんかちょっとメインストリーム特別扱いされすぎてない?もっとBBBとかにくっつけてやってほしいな…と思わなくもないけど、まあかっこよかったです。でも欲を言えばMainstreamみたいなかっこいい曲があと数曲増えて畳み掛けるように聴けるのが理想かな…と思った。

追加:2日目のマナトくんMC

https://x.com/nanalyrics/status/1723647911567966457?s=46

テレビ朝日ドリームフェスティバルとバズリズムLIVEの感想

11/4、5とテレビ局のイベントライブでアイドル3組見たのでその感想。

 

11/4ドリフェスのNEWS

NEWSの現場、たぶん10年ぶり。知ってる曲やってくれるかちょっと不安だったけどいきなりweeeekで一気にブチ上がった。

知らない曲も結構あったけど、合間合間でさくらガールとかチャンカパーナとか間違いない名曲を挟んでくれたので楽しかった。

でも知らない曲も良かった!”あのうまかっちゃんみたいな曲…”と記憶したチンチャうまっかの、バンドアレンジがめちゃくちゃ良かった。Youtubeで聴くよりもシンセのきれいな音色抑えめ(だったはず)その代わり低音が強くてパーカッションが主張強く鳴ってて不埒で情熱的なダンスビートだった。


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一緒に入ってくれたNEWS担の友達曰く「最近のNEWSはとにかく『生き抜く!』みたいな曲が多いです」と教えてくれた。「人数が減るたびにサバイブしてやるって曲を出してるので…」と。その前情報の通り、とにかくNEWSは、俺たちは生き抜く!俺たちは頑張ってる!という腹の底からの叫びを歌っているように見えた。

サービス精神たっぷりでMC長め。饒舌に自虐ネタをMCしていた。ダンサーさんが登場してちょうど9名になったとき「昔はこんだけ人数いたんだよ!」「あ、ほんとだ!ちょうどデビューの時の人数じゃん!」「こんだけ少なくなったんですよ…」など。

シゲアキさんか小山くんが「でも大変でしたね〜って言われていやいや…って謙遜しなくなっちゃった!だって大変だったんだもん!」的なことを言い始めて「そうなんだよ、大変だったよ!」と盛り上がっていたのが印象的だった。そのとおりに、自分たちが意志を持ってここまでやってきた足跡を誇るような力強い曲、パフォーマンスが多かった。

特に印象的だったのはまっすーがセンターで、咆哮にも似た歌声を、ステージ踏みしめて放ってたこと。変わってない。変わってないどころか強くなってる!と思った。私は10年前のちょっとの期間増田担だったので。

まっすー自身が「人数が減りすぎて最初ははじっこにいたのに、気づいたらセンターにいたよ…」と零していたけど、たぶんその言葉はプライドに裏打ちされてたように聞こえた。(そうであってほしいというオタクの願いでもある)

私は錦戸くんや山Pがいた6人頃のNEWSの時代の印象が強くて、確かにその時期のまっすーが"はじっこの人"だったというのは記憶してる。はじっこにいるけど、音楽が好きで歌うことや踊ることが大好きな、めちゃくちゃ味のあるやつがまっすーだった。まっすーが精一杯全身で音楽を表現するのが好きだった。

あくまでもサイドからNEWSの個性のひとつとして華を添えていたまっすーが今じゃNEWSのセンターに立って「逆境でもやってやんぞ」というNEWSのアイデンティティみたいなものを、あの力強いパフォーマンスで体現してることに、時間の流れってすごいな…と思ってしまった。継続は力なりだよ。

あとトロッコに乗ってファンサする芸歴の長いジャニーズの人を久々に見たけどファンサという芸が完成されている…!と思った。遠くも近くも確実に刺していく感じが。

 

11/5 バズリズムLIVE 龍宮城

日本橋三井ホール以来の龍宮城さん。三井ホールは確か初ライブで、その時はまだまだ発展途上だなーという印象だったけど、見違えるほどにすごいステージができるようになってて圧倒されてしまった。

アヴちゃんの楽曲ってボーイズグループに合わないんじゃないの?という評判も聞こえてこなくはなかったけど、かっこいい男の子たちの鬼気迫る表情に圧倒されっぱなしの現場が楽しめる人だともう龍宮城さんの現場って最高なのでは!と思った。ももクロライブアイドルとして頭角を現したときにもそういう10曲連続MCなし鬼気迫るパフォーマンス!(記憶曖昧)ってのが売りになってたと思うんだけど、まさにそういう感じというのでしょうか。

グループ自体がコンセプトをきっちり固めて作られているので楽曲の世界観を体現する真剣パフォーマンスの方向に全振りの龍宮城さん。ビーファーストを見慣れていると、RONDOで向かい合うメンバー同士がニコニコしたりわちゃらなくてすごいな…と思ってしまった。世界観を構築しているので当たり前だよ。

すべてが耽美に構築されている、しかし鬼気迫るステージ。アイドルとライブバンドのいいとこどり。新感覚すぎるよ…。

0年0組の時からイタルさんが大好きなんだけど、イタルさんは本当にどこまで行っても世界中探してもどこにも見つからん「イタルさん」として存在していてすごい。人間はみんなそれぞれ一人しかいないのは当たり前だけど、イタルさんの唯一性のすさまじさよ。

2MUCHとか、歌唱中に時折イタルさんは笑顔になるんです。でもその笑顔がね、すごいんです。笑顔って普通はかわいいとか楽しそうとか愛嬌があるもの、人を和やかな気分にさせるものだと思うんですが、イタルさんが歌唱中に見せる笑顔は狂気じみていて、人を不安にさせるんです。それでいて、高揚感を与えてくれます。すごいよ、それがイタルさんの得体の知れない魅力。いまだ解明されない未開拓の地。イタルというブラックホール


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楽曲がやっぱかっこいいんですよね龍宮城さん。JAPANESE PSYCHO楽しいし、ケイゴさんの歌いっぷりが素敵。

そしてなんといってもSENSUAL…イタルさんとケントさんのSENSUALがヤバすぎる。さっき書いた通り得体のしれない魅力をもつイタルさんもすごいんだけど、ケントさんの歌唱も好きなんですよ。見た目も声もカワイイ感じのケントさんなんだけど、踊りながら歌うときにめちゃくちゃマイクに声入ってくる、爆発力がすごい感じ。

静かな情念を感じさせるイタルさんの歌唱と、気迫に満ちたケントさんの歌唱、引き込まれないわけがなくすごくよかった。手をお互いに掴んで引き合ったりするケンカとか未練のようにも見える振り付けもすごくよかった。

MCは緊張していたのかちょっとおぼつかなくて、そのギャップも面白かったです。

そして最後にまた2MUCH。三井ホールのときもバイオレンス5回くらいやってたけど、なんかそういう伝統ができつつあるのかな。オルタナティブ歌謡舞踊集団ってなに?って思ってたけど、あーこれがオルタナティブ歌謡舞踊集団なのか…!と納得いったライブでした。

 

11/4、5 BE:FIRST

2日間でセトリが同じだったので一緒にしちゃった。

ベントライブでBE:FIRSTを見ると毎回思うんだけど、7人全員登場したときの覇気がすごいし独特なんだよな。これは見てる自分の期待感も込みで感じられてるものだとは思うのですが。グループのパフォーマンスを見る時ってこれが感じられる時が一番みててアガるよね。特に一曲目だったBoom Boom Backはその覇気が一番感じられる曲で、現時点では本当にBE:FIRSTを一曲で体現する曲なのだと思う。


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BMSGフェス以来にSOS見たけどこのパフォーマンスめちゃくちゃ好きだな。聴かせ方によってはセトリの中のチルタイムになってしまうR&Bだと思うけどSOSに限っては暗闇の中でバキバキに踊る怪しさと色気がすごい。ソウチンの「にらめっこ」のところで後ろのリョキマナが向かい合って演技なのかアドリブなのかわからないやりとりをするんだけど、それがかっこいいです。

続くブレジェネ、DWMU、Shining One、バイグッバイって普通に聴いてるけどあんまり聞いたことな人からしたら振り幅がすごそうだよね。

MCではレオくんが、ビーファーストを紹介するだけじゃなく「僕たちが誇れるBESTYも覚えて帰ってください」って言ってて新感覚すぎたな。ビーファってなんかすごいオタクのこと仲間だと思ってくれるよね。ファンと「約束するよ」とか「期待をこえてみせるよ」とか、そういう距離感のアイドルなら知ってるんだけど、もちろんビーファもそういうこと言うけど、「BESTYも覚えて帰ってください」は新感覚すぎたね。私もこの2日一緒だったSUPER BEAVERさんのファンに覚えてもらえたのでしょうか?

Greate Mistakeの前でレオくんが「俺ら好きな空の色は何色だ〜?」って問いかけて「まっかっか〜に染まった」って入るのも可愛かったな。

最後はインスパイアトーキョーの時のようにScreamを繰り出して去るという。ドリフェスの時はグレミスでかなりハッピーに振り切った後にScreamをやると締まり切らないというか、ハッピーオーラを打ち消し切れてなくて、ちょっと盛り下がって終わる印象があったけど、バズリズムの時はScreamの爆発力が確かにグレミスの空気を塗り替えてる印象があってめちゃめちゃかっこよかった。Screamもはや必殺技みたいになってるのよ。

マナトくんてメンバー内では小柄ながらもダンスがダイナミックなのが魅力だと思うのですが、特にバズリズムのScreamのマナトくんは(自分が見えやすいところの席だったのもあるけど)そんな動きする?ってくらい鬼気迫る攻撃力の高いダンスしててブチ上がりました。鬼気迫る多用しすぎブログでごめん、だって鬼気迫る男たちのパフォーマンスが好きだから…。センターパートでゆるパーマで貴公子みたいな見た目なのにめちゃくちゃ強そうな武闘家みたいな感じになるのおかしいだろ。美しい武闘家。ここまで書いて美しい魔闘家鈴木のことを思い出した。関係ないけど。

最後のほうリョウキさんのディストーションギターみたいなシャウトもすごかったしリュウヘイとシュントの歌声の気迫もすごかった。最近のリュウヘイちゃんのここぞと言う時の、地の底から空気を揺らすみたいな歌声すさまじいよね。

バズリズムは狙ったようにファンサしやすいスタンド(横アリだからアリーナか)最前に続く花道があって結構ファンサしたりメンバー同士のやりとりも見れてよかったな。通路でシュントくんがファンのふりしてじっと立ってて、れおくんがそんなシュントを見つけたときにシュントが抱きついてったのかわいかったな。あとすれ違いざまに仰々しいお辞儀するレオマナとか。

DWMUのマナトくんが「傷ついても君がいい」をファンに向けて至近距離で歌ったの、いろいろな憶測あるけど、あれものすごかったな、やべー確定ファンサを繰り出すアイドルでしか得られない栄養がある…。マナトくんてそんなやべー確定ファンサをノリノリでやる人だとあまり思ってなくて、ああいうの本人のテンションの高まりと、自分のいいところを見せてやるぞっていう演者としての気迫とか自己肯定感がないとできないものだと思ってて、マナトくんはどちらかというとそういうの勇気がいるタイプなのかなーと思ってたから、大胆すぎて圧倒された。いいファンサするアイドルの向こうに自分の魅力を認識して肯定する姿を見られる。いいファンサは自分も励まされる感じさえします。そうしたファンサも、パフォーマンスも、殻を破ってる人の姿を見れてる気がして面白かったです。

BMSG FES'23の感想

大阪公演10/1に行ってきました。以下箇条書きで。

・BMSGWESTのパフォーマンスを実際に見るとやっぱりマナトのラッパー4人引き連れた影のリーダー感がすごい

・WESTはそれぞれが強さを誇示!って感じだったけどEASTはみんなで楽しく踊ってウェイウェイみたいなのを見せてパワーにするって感じ。下手ステージで見てたマナちゃんが「Ho〜」の声にあわせて腕をひとり動かしてた。

・edhiii boiの次の118で出てきたソウタくんは骨柄のフーディー。フードかぶって顔を見せずラップ。オリジナルよりも違った声を使ってラップしててかっこよかった。ここ最近の作品、ソウタくんのラッパーとしての覚醒をめきめき感じる。

・Aile The Shotaの「Pandora」ライブで聴くととても楽しい。それはそう。

・ショウタ、去年のフェスはやたらお客さんに「ジャンプ!ジャンプ!」って促してた気がするけど今年はそれも少なめで去年よりも余裕を感じるステージだった

・ATSの新曲「J-POP STAR」は、ドリカムの名前も出して、J-POPを出自とする自分を誇示する曲だったと思う。でもビートがヒップホップとかR&Bの文脈にあるやつ(たぶん …「Thinkin' bout you」みたいな感じだった気がする)で、そのミックス感が俺だ!!ってことなのかなと思った。

・ショウタ次の曲の準備をしながら「J-POP STARはいい曲しかつくらないんだって」みたいなことをぽつっと言っててかっこよくて笑っちゃった。「SUPER ICY」のショウタの「信じたいMy feelingsと才能」というラインの切実な感じがすごく好きなのだが、彼は自分の感覚と才能を確信してJ-POP STARを目指すことにしたのかなと思うと感慨深い。

・で次のtofubeatsさんの「LOVE」に行くんだけど、tofubeatsさんの曲って各々の生活に寄り添うものが多くて、そして本当にショウタはこういう普段着のままで歌って聞けるみたいな曲が似合うよなあと思った。

・カノンとルイの「声」をカノンの初ステージぶりに城ホで見たけど、早くもちょっとアレンジしててカノンかっこよすぎる。もっと色々な曲を聴きたい。活動の幅を広げて欲しい。Sのグループどうなるんですかね…

・トレイニーたちの「Pepper Spray」のかっこよさは言わずもがな。これもまた配信でカットされるんだろうな。

・カノンが次の曲にいくときの「別れは早い方がいい」って言葉笑った。ぼそっということが面白いことに定評のあるカノン。

・まぜとビファがやってた「Be Free」どこ見ていいかわからなくてウワーってなってるうちに終わってほぼ記憶なし。目の前にいたレオくんを見ていた…と思う

・「BraveGeneration」も上に同じくどこ見ていいかわからん状態で、ひき肉です!をやるルイエディマナリョキ、ふたりで曲に合わせてふざけるレオソタ見てて終わった

・休憩MCに出てくるサングラス姿のカノン、「カモさん」面白い

・BMSGの曲でどれをカバーしたいかの話でカノンが「SOS」と話してちょっとだけ歌ってたのがよかった

・「New Chapter」やったのが意外

・MAZZELの新曲「Carnival」は、ちょっと「LIGHTNING」と近いけどそれよりもっとMAZZELのかっこいい部分を押し出してくる感じがよかった。リュウキのキレキレのラップとか、カイリュウの伸びやかな歌声でみせるメロディとか。Vivid から受け継いだ曲の中でワイワイやる演劇的な要素もあった気がする。

・パフォーマンスで特に目を引くのがなおやととむちん。なおたんは言わずもがな憑依されたくらいの鬼気迫る表情ですべてを全力で表現する。とむは個性的な声がすごく武器になってる感じでグループにアクセントを加えていた。

・BE:FIRST登場。全体としては、イベントライブで思うけどBE:FIRSTがステージに立つだけでまとう覇気みたいなのが確実にあるなと思う。こちらの期待感で作られてる部分は大きいかもしれないけど。

・BE:FIRSTはまさかのSOS始まりで、しかもかなり踊る曲でめっちゃよかったな…。マナトがハーフアップして、袖にボリューム感のあるMA-1にゆるめな白いセットアップで清楚なヤカラって感じ。

・Softlyのジュノンが片眉あげてあやしげに微笑む様子がまさにジュノン!って感じでよかった。なんかジュノンって普段は表情の変化がめまぐるしいタイプではないのに歌い始めると人が変わったように表情豊かになるよね…しかもなんかそれが「みんなに広くうすく振りまく」というよりは「ひとりひとりの心にダイレクトに突き刺さる」って感じで歌声とともに繰り出されるのがジュノンの凄さだなあと思いました。ファンサも同じく。なんか狙い撃ちしてるのがわかるというか…。

・Salviaはリュウヘイが立ち位置一番前になって最初に歌うんだけど、その声にやどる気迫みたいなのがビリビリ伝わってくるすごい歌唱で、ホール全体に響き渡ってた。Salviaの主人公だった。

・ミリビリからのBoom Boom Backに行くときの全員のジャンプがめちゃくちゃかっこいい。やっぱりミリビリとBBBがこの人たちのアイデンティティの根幹にあるんだなと実感する。全体でひとつの完成されたパフォーマンスをするというよりは、磨かれた個と個が集まってきてトライブを形成する姿のかっこよさがBE:FIRSTにはあるよね。

・SKY-HIの「MISSION」で、MAZZELが合宿中にできなかった原曲キーの「MISSION」やるの胸熱でした。

・Name TagはSKY-HIがMOMENT JOONなどのラッパーを客演に迎えて出してた曲だけど、そこにラッパーとしてBMSG所属アーティストが集まってくるのもよかった。ラップ担当じゃなくてみんなちゃんとラッパーなのが本当にBMSGのいいところだと思う。欲を言えばエディよりもっと個性的なラップスタイルの子がいたらもっと楽しくなりそう。

・最後のD.U.N.K.のわちゃわちゃは壮観だった。ソウマナのサイファーさすがスキルフルな双子だった。

Twitterにも書いたけどエイキとマナトが誰に見せるでもなくこっそり二人でハート作ったり、マナトがサイファー行くときエイキにマイクわたしたりして仲良いんだなってのが伺えてかわいかった。

・最後にEASTとWESTが中央で一列に並んで対面するMVの様子を再現するんだけどマナトと対峙してるジュノンはめちゃにこにこ楽しそうだった。対決構図よかったので来年はこれでアニメMVとか作って欲しい…。

2023年9月29日のミュージックステーションのこと

BE:FIRSTが初めてミュージックステーションに出演した日でした。

BMSGトレイニーショーケースでSKY-HIが、小ボケとしてタモさんのモノマネをして「君たちもいつかは(Mステに)出るかもしれないから予行演習だね」と笑ったのを見たのが8/1。いやーそういう時代、いつかはくるとおもうけど、いつ来ますかね?と思ったら、そこから1ヶ月あまりの9/23に来ちゃいました。早いよ。

BE:FIRST史上もっとも本人たちの意志が反映された攻めた楽曲Mainstreamで、さまざまな思惑がのったミュージックステーションの初出演を迎えられたのは素晴らしいことだったと思う。


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「Mainstream」のパフォーマンスは、マイク持ってこの楽曲をやるとこうなる、という答え合せを見ているような感じで正直な感想を言えば「今後が楽しみ!」って感じ。後ろにいる顔のないダンサー達とのパフォーマンスは圧巻でした。

「Bye-Good-Bye」も良かったけど、一番良かったのは「フレンド・ライク・ミー」だったな。普段ビーファってこういうコミカルな要素も入ったシアトリカルな曲ってやらないけど、リョウキのバラエティ豊かな表現力が下支えしつつリュウヘイも憑依する力を発揮していて、こんなに楽しくミュージカルソングを見せられるとは、と驚いた。

ソウタくんがバックダンサーとして過去に「フレンド・ライク・ミー」を踊っていた回を紹介してくれて、初登場なのに出番めちゃくちゃつくってもらえたすごい初出演回でした。

でもこの日のMステで一番食らったパフォーマンスはセクゾの「本音と建前」だったし、セクゾの振る舞いにとても注目してしまった。

どうしたって緊張感をもって見られる立場のSexy Zoneだったけど、それをものともせず。女子アナに振られるがままビーファのマナトくんが出したリュウヘイちゃんの写真に、ふまけんの連携芸が対応して健人くんがセクシーサンキューをお見舞いする。あの流れ素晴らしかったね。絶妙なバランス感。

事務所をこえて過去の自担、健人くんと現在の推しマナトが遭遇したすごい瞬間だった。

またこの場面で歌われる「本音と建て前」が素晴らしかった。

「真相に関心ない外野の機嫌など伺うの止した」を現在の文脈で歌われるとそれは痺れるよね。

人権と救済の問題の範疇をこえて、巨大な会社の独裁体制が転覆していくこと、ただそれだけに興味を持つ人たちの言葉に傷つけられたファンもいただろうし、タレントさんもそうかもしれない。

SexyZoneを薄くながらも継続的に見てきた印象として、セクゾは「ファンと僕たち」という関係性を、アイドルとして提供する一番の価値としている気がする。そんな彼らが外野を切り捨てる啖呵を切るこの歌詞は、いまの文脈で歌われるとよりつよつよに聞こえてくる。

風磨くんの歌唱力は遺憾無く発揮されてるし、健人くんの「全俺が愛だぜ 共犯関係でしょ」という咆哮はこれぞまさしく中島健人なんですよね。リアルと虚像のあいだでファンとの共犯関係を作り上げていく男。こんなドラマをやってこともありました。

minaminanarial.hatenablog.com

セクゾは今までの歩みの中で音楽を大切にしてきたグループで、少し早めにUKガラージを取り入れたり、シンセウェーブやったり、最新曲は90年代ヒップホップをやったりと様々な音楽に挑戦して自分たちを見せてきたけど、最終的に今回のようなジャジーでクラシカルで人工的な美しさを誇る楽曲が一番彼らに合うなあと思った。それはまるでデビュー曲の「Sexy Zone」を思わせた。

あの頃は大人から言われてガラスケースに閉じ込められていたけど、今はさまざまな経験をつんで、自分たちでガラスケースを作って自らをそこに陳列しているようなイメージ。本人たちの言葉を読んだわけではないけど、グループとしてのアイデンティティを感じた。

「Mainstream」はBE:FIRSTのが初めてグループとしてアイデンティティをもって作り上げた楽曲なんだけど、Sexy Zoneにも長年の活動で培われたグループとしてのアイデンティティを見せつけた日。ミュージックステーションの、個人的に歴史的な回になりました。

 

 

映画『BE:the ONE』初日見た感想

初日、1回目は間違えて最前でとってしまいほぼ目を閉じて見た(何しにいった…?)。2回目は舞台挨拶のライビュつき。

以下ふせったーに書いたやつ転記。

目を引くシーンの感想

すごく目新しい情報があるわけでもないし、すごく新鮮な新規カットがあるか…と言われたらうーん?て感じだけど、BE:FIRSTの曲のかっこよさと歌声の素晴らしさを映画館で堪能できるのがよかった。なので1番の見どころはやっぱり代々木のパフォーマンス映像だなと思った。

レオマナあったね…………同じ画面に映ってるあたりですらありがとうなのに普通にわちゃっててありがとうありがとう………

インタビューシーンはくろぶらが互いのことを意識しているなと思うところがあって、そこがよかった。リュウちゃんがシュントの印象言って、その次にそれを聞いた(?)のかはにかむシュント。かわいいね。

最後の台車にのせられたレオくんほか数名のシーン(記憶あいまいでごめん)レオくんがマイクをハンドル持ちして運転してるところめちゃかわだったね

エンドロールで「BF is…。」にのせて歌われるマナト真剣歌唱のソウチンハピバソング好き。ソウチンのまっえっに〜なあにかーあっるっよ〜

DVDの中にもたぶん入ってそうな気がするんだけどScreamのレオくんが舌ぺろっとするところめちゃくちゃかっこいい

ベスティパートいらねーなーだったけど、それ見てうるうるしてるビーファちゃんたち可愛すぎるし君たちチョロすぎだろ…?とオタクは思ってしまった。オタクの無責任な「どこまでもついていきます!」でそんな感動してくれるなら、毎日聞かせてあげたい。

いやーなんかそんなに目新しい情報もなく終わったな〜…と思いながらED見てたら一番衝撃の情報解禁あったね、最後の最後に流れたのMainstreamのトラックだった!!!
ドキュメンタリーの#2でちらっと出てた音だったね?

なんでBE:FIRSTが好きなのか

社長が「ビーファーストには、自分達に触れる人達の人生が少しでも良くなるように責任を持っていってほしいし、持てる人達だと思う」みたいなこと言ってたのがぐっときた。それを踏まえた上で「Shining One」のパフォーマンス見てたらなんでビーファーストが好きなのかの、解像度あがったな。

フォロイーの言葉そのものだけど、BE:FIRSTは希望であり祈りだと思った。BE:FIRSTの、社長含めたチーム感が好きだなと思う。こういう前向きな人間関係を築いていきたいし、こういう自己効力感をもって、こういうリスペクトを他者に持って、世の中を少しでもよりよくしていくために生きていきたいな、と思う。

BE:FIRSTはよく生きる人々の希望の姿だし、彼らも自分もそうあってほしいという祈りだな。

「BoomBoomBack」について

見ながら「BoomBoomBack」ってとてつもなくビーファーストらしい曲だしビーファーストが渋谷の街の中で歌う曲としての強さを感じた。

もうほんとボイグル全世界飽和状態だけどあんな「BoomBoomBack」みたいな曲が似合うグループないんじゃないかと思わせてくれる。

BBBのかっこよさって渋谷の街のかっこよさでもあると感じている。渋谷の街って(今は変わってきてるかもだけど)大衆的な文化とアンダーグラウンドが混ざり合っていて、ストリートっていう誰でも歩けるようなすごく開けた場所にあるのに閉鎖性があるイメージ。

服でも漫画でも映画でもCDやレコードでも、歩けば誰でも辿り着けるようなお店の中に入ってくと先人達が築き上げた込み入った文化の重なりに触れる場所だった気がしている。

ストリートという誰でもアクセスできる開けた場所にあるのに、すごく閉鎖的で密度が高い、というのが渋谷の街のイメージで、それはビーファがBBBで体現するかっこよさな気がするんですよ。

最初にみんな屈んだ姿勢でグルグル回るんだけど、あそこのトライブ的な感じ、内向性と攻撃性感じてゾクゾクする。でもスタジオの中じゃなくて街の中にいる。紅白のステージ立って、アリーナツアーいって世界目指してるのに、つまり開けた場所にいながらにしてグループとしては内向的で閉鎖的で密度の濃いかっこよさがある。

平成の渋谷の街でヒップホップの薫陶を受けて育ったSKY-HIが育てるグループだからこそできるかっこよさなのだろうなと思いました。

いや〜BBBめちゃくちゃ名曲だな…と思ってたらBe Freeもめちゃくちゃ名曲なんだよな…という気持ちを新たにする。かとおもえばばビトゲも素晴らしい、もちろんScreamも…となった。さまざまな曲の良さを再発見する映画でした。